香港で刑事をしているマルコはある日愛する彼女からとうとう振られてしまう。
その日の夜にマルコたちはとあるヤクザ組織を一斉摘発することに成功した。
警察署にある独房にヤクザたちを一旦入れたが、その中の一人が極秘で開発されていたゾンビウィルスに感染しており警察署内でゾンビパニックが発生してしまう‼︎‼︎‼︎‼︎

スティーブン・フォンとサム・リー共演の警察署を舞台に大量発生したゾンビ軍団に立ち向かう刑事たちを描いたB級スプラッターゾンビ刑事アクションコメディ映画‼︎
警察署内でゾンビウィルスに感染した犯罪者が緑色の血を吐きながら次々とヤクザや警察官たちに噛み付いていって仲間を大量に増やしていき、主人公の刑事たちが立ち向かうという展開は王道的なゾンビアクションといった感じで悪くはなかった。
そこそこスプラッター描写は頑張っていて、一応クライマックスあたりには刑事VSゾンビ軍団というちゃんと見たかったような描写があったのも高評価できる。
しかし全体的に不必要だと思うシーンやテンポの悪い展開などもありダラけた印象があったのは少し微妙だった。
またラストの何の救いもない余韻もクソもないオチにはげんなりした。
全体的にはこの映画を見るくらいなら名優 ジョーダン・チャン主演の香港ゾンビを見て楽しむのをオススメする。

不死身の兵士を作る実験の最中、CIAエージェントのハリーはゾンビに噛まれてしまう。一方、香港の警官マルコは貧乏警官と彼女のメイにフラれ、落ち込んでいたが…というストーリー。
「ジェネックス・コップ」のスティーヴン・フォンとサム・リー主演のゾンビ・ホラーコメディです。
マルコはメイにフラれる原因を作ったチンピラチープを捕まえて野晒しにして憂さ晴らししていたが、地元のチンピラと揉めていたハリーを逮捕して留置場に入れる。しかし、留置場内でゾンビ化したハリーによって所内に感染が一気に広がってしまう、という内容です。
見てわかる様に「ジェネックス・コップ」に便乗して企画・製作されたゾンビ映画です。原題は「香港ゾンビ」の続編っぽい感じですが、あちらにも便乗した感じかな。
不死身兵士の実験中にゾンビになった兵士に噛まれた男ハリーが香港に上陸し、警察署内で感染を広めていきますが、ハリーが本格的にゾンビになるのが遅くて、前半はスティーヴン・フォン演じる警官マルコが彼女にフラれたり、その原因になったお喋りチンピラチープを捕まえて野晒しにしたり、ハリーがチープの組の親分であるコウ兄貴の愛人とって揉めたりといったドタバタがコメディとして描かれますが、ギャグが薄ら寒くて尽くスベってます。チープ役のサム・リーはお喋りクソ野郎なキャラはハマってましたし、スティーヴン・フォン演じる主人公マルコと署長とのお互い口の減らないやり取りは面白かったですが。
コウ兄貴やチープらチンピラ達と揉めたハリーが共に逮捕されて入れられた留置場内で完全にゾンビ化して感染を広めてからは、コウ兄貴の解放を求めて押しかけてきた農民達？から逃げる為に閉鎖された署内でゾンビが溢れてゾンビ映画らしくなってきます。
本作のゾンビはノロノロゾンビですが、メイクはほぼ口元にちょっと血糊つけたぐらいの適当な物で、ボスゾンビであるハリーのメイクも青緑色の爛れたような顔ですが、メイクがすぐ剥げそうなチープさです。ゾンビの設定も曖昧というか適当で、ボスのハリーは知能も自我もあって喋れて、「ゾンビ誕生」と言いながらゾンビ達引き連れて署内練り歩いたり、「新人類」と名乗ったりします。ゾンビになっても性欲旺盛なようで、生前と変わらず中々のクソ野郎ぶり見せてました。コウ兄貴や署長など一部のゾンビはハリーと同じくゾンビになっても喋れて知能も意識もありますが、それが何故かはわからなかったな。お食事シーンもがっつりしたものはなく、手足がポンポン飛ぶ描写はあるけどゴア度は高くないです。
コメディと言っても香港らしく、ゾンビになったコウ兄貴が自分の奥さん逃がす為に犠牲になったりするシリアス風な要素盛り込んだり、噛まれたマルコの同僚との別れをホロリとした感じで描いたと思ったらオチがついたり、ジャンル分け不能な色々詰め込んだ感じのノリになってます。
後半ではショットガンやマシンガン、ハンドガンで武装したマルコとメイの姉ベルがゾンビ達を撃ちまくるシーンもありますが、アクション的に迫力あったりするものではなかったな。ベルが二丁ハンドガンに切り替えたのに、次のショットではまたマシンガンに戻ってるのはちょっと笑いました。
登場人物の中ではベルが戦うクールビューティという感じでカッコよくて印象に残りました。最後もカッコよかったな。ヒロインメイは何かワガママ女という感じの印象。後半では反省してマルコに謝りに来て巻き込まれるけど。
ゾンビが増えていく後半になるにつれてシリアスさが増していったり、最後がバッドエンドな所とか「香港ゾンビ」に似てますが、「香港ゾンビ」のラストはある種の切なさ感じるものだったのに対して、こちらは本当にただのバッドエンドという感じでした。
子供の頃以来の再見でしたが、そこまで笑えるものではないけどB級ゾンビ映画としては暇潰しにはなるかな、といった出来の作品ですね。個人的には何か嫌いにはなれなかったな。まあ、でも見るなら「香港ゾンビ」の方見た方がいいかなと思います。

ジェネックスコップの二人が出演するゾンビ映画
嫌いにはなれない作品だった


まずぶっちゃけた感想を言うと、ゾンビ映画としてのクオリティは低い！
バイオハザード2のような警察署でのゾンビパニックものなんだけど、ゾンビのメイクも酷いし演技も良くない
正直ふざけてるのかと思うような出来なので、ゾンビ映画として見た人が激怒するのも納得
でも個人的に嫌いになれないのは香港映画特有のノリの良さがあったから
これのせいで映画にノレない人も確かにいるとは思うんだけど、軽妙なキャラクター同士のやりとりが変に面白くて個人的にはツボだった
ゾンビ化してしまった主人公の同僚との最後のやりとりとか、そこでスカすのか！とびっくりしてしまった笑


アクションは雰囲気だけ
ガンアクションも肉弾戦もなんかやってる以上のものはないのでご注意を


決してオススメはできないけど僕は嫌いじゃない一本でした