プレイメイトがテロリストを一網打尽!


アンナ・ニコル・スミス主演のダイ・ハードをもろにパク・・・リスペクトしたアクション映画。
アンナ・ニコル・スミスは既に故人。
ちょこちょこと女優もやっていましたが本業はヌードモデルさんです。
プレイボーイ誌に掲載されて一躍スターダムにのし上がり、有名なプレイメイトとして席巻しました。
しかし、彼女と言えばなんといっても「疑惑のプレイメイト」です。
何が疑惑なのかというと、ストリップバーで踊っていたら大富豪に見初められ、実に64歳差というスーパー歳の差婚、すぐに旦那さんが亡くなったためです。
アメリカでは相当なスキャンダルとして報道されたみたいですが、とにかく莫大な遺産を巡って泥沼の法廷闘争に発展、そんなことをしているうちにアンナ自身も若くして謎の死をとげてしまったのでした。

そんなアンナ・ニコル・スミスが、決して上手とは言えない演技ながらも、健気に(?)アクションをこなしたりしているのが本作となります。
素人目に見ても演技力は壊滅的ですが、プレイメイトらしい舌足らずでセクシーな台詞回しは男からすれば魅力的かもしれません。

あらすじを簡単に。
主人公は、ビルからビルへとお客を運ぶヘリタクシーの操縦士。
旦那さんの職業は刑事。
「赤ちゃんが欲しい」「まだいらないよ」と、ちょっとした喧嘩をしてしまった二人でしたが、まさかこの後、テロリストが占拠したビルで落ち合うことになろうとは、この時は思いもよりませんでした。
一方、「世界を征服できる謎の装置」を巡って、テロリストの一味が装置を開発した会社のオフィスビルを完全封鎖、人質をとって立て篭もります。テロリストのボスをビルへ運んだのは主人公のヘリでした。
巻き込まれた主人公は、持ち前の正義感と度胸の良さから人質たちを救おうと行動を開始、事件に気がついた旦那さんもビルへと急行します。
はたして、凶悪なテロリストからビルを解放することが出来るのでしょうか?
いま、金髪美人のダイ・ハードな戦いが始まる・・・!


さてさて、高層ビルからダイブして、窓を蹴破って生還するダイ・ハードな名場面も恥ずかしげもなくコピーしちゃいますよ。
そんな調子なものだから、どんなに頭の悪い映画なのかと思えば、これが意外や意外、そんなに酷くもない出来映えなのが驚きです！
もっとアホなシーンが多くて笑わせてくれるかと思いきや、それなりにハードな雰囲気もあって、女子がダイ・ハードする映画というとシンシア・ラスロックがショッピングモールでテロリストを一掃する「フォース」などがありましたが、それらと比べても遜色ないどころか勝っているかもしれません。
まあ、そうは言ってもプレイメイトが主演ということで一番の見所はオッパイなのですが(苦笑)。
シンシア・ラスロックのように空手使いというわけでもないので、もっぱら最大の武器はお色気。油断した敵をナイフでブスリ!ですよ。
それでもテキサス出身という設定を活かして銃もぶっ放すし、ラストはいきなりテロリストを圧倒する格闘スキルまで何の前フリもなしに披露しちゃいます。
しかし、やはり観客がみたいのはアンナ・ニコル・スミスの立派な人工オッパイ(本人が豊胸だと認めています)ということで、冒頭の旦那さんとの濃厚なカラミや、中盤での唐突な回想シーン(こちらも旦那さんとのカラミ)、更にテロリストにレイプされかかるシーンで、何カップあるんだよ!というほど迫力あるオッパイとご対面できるエロ仕様となっております。
ただしスタイル全般でいうと、ジャンプスーツ姿ごしにも、やたらと体格の良さが出てしまっていて、オッパイも立派ならウエストやヒップも立派すぎ。
どうやら、痩せたり太ったりを繰り返すタイプだったようでして、画像検索するとマジでファットすぎる頃の画像も出てきて、プレイメイトだった頃と本当に同一人物なのか?と思ってしまいます。
きっと大富豪に見初められた頃は、もっとシュッとしていたのでしょうね・・・・・どうだったか分かりませんが。

アンナ・ニコル・スミスのことばかり語って変態だと思われたら困るので、ほんの少しですが他のことも書いておきましょう。
まず、どうせ低予算のパクリ映画だろうと思って観始めたのですが、これも意外、序盤から車がロケットランチャーで爆破されたり、それなりに見栄えも大事にされています。
これは嬉しい誤算でした。
高層ビルが舞台ということで何人かビルから落下するんですけれど(主にテロリストが・・・)、こういったシーンでも変なCG感がなく、全体的に安っぽさが抑えられているのが好印象。

また、テロリストのひとりが、銃を使わずにわざわざ素手で戦うので何だろう?と思っていたら、K-1ファイターだったブランコ・シカティックでしたよ。確か初代王者だったような?
ミルコ・クロコップの師匠みたいな感じだったのに喧嘩別れした格闘家でしたかね?
そんな猛者相手に戦うプレイメイトってのも凄いというか何というか(汗)。

緊張感なくダラダラとした作りなのは確かですが、アンナ・ニコル・スミスのサービスシーンを除けば、それなりに真面目で好感の持てるダイ・ハードフォロワーと言えるでしょう。
アンナがもし健在だったら、次は空港、その次はニューヨーク全域・・・と、パク・・・いや、リスペクトしまくった続編を作り続けてほしかったような・・・いや、別に要らないか(苦笑)。
とにもかくにも、お色気版ダイ・ハードとして記憶の隅にでも残しておこうと思いました。おちまい。


セルDVDにて

• #胸元がデンジャーゾーン
• #ヘリはあまり関係なし
• #プレイメイトvsK-1チャンピオン

アンナ・ニコル・スミス以外見処無し
とは言うものの彼女の演技は中々で観てる方が恥ずかしい
人気作品ダイハードのパクり何だけど本家本元に申し訳ない酷い出来
やたら殺されるけど工夫が無くて殺人シーンが右から左へ流れるだけで印象に残らない
彼女の人工的なオッパイに+0.1

序盤未婚のヒロインが「早くあなたの赤ちゃんが産みたいのよ！！」と言うシーンがあり逆松っちゃん極まりない、色々と切実か！

全編演者やる気なく悪党のボスだけが絶妙に鬼畜で強者なのだがラスト、軽くのされてしまうコンパクトな後味の悪さで圧倒された。