なつかし二番館

造られた殺人のなつかし二番館のレビュー・感想・評価

造られた殺人(2015年製作の映画)
3.5
だいぶ前にunextで見たが,慌てていたのでよくわからなかった。今度GYAOで見直し。
主人公を演じるチョ・ジョンソクは四年前に「建築学概論」で見事な演技デビュー。この頃30代半ばで人気急上昇というところでした。その離婚しかけの奥さんをイ・ハナ(前見たときは「ボイス」も見てなかったから知らなかった)。この作品ではどちらもほぼ実年齢の配役です。
特ダネのはずが舞台劇の練習だったというのがわかるのまで開始からわずか40分足らず,ここから誤報ですと報告しようとしたができない状況になり,警察でも小説の一節が引用されているのを確認するまで数分。

主人公は仕方なしに,犯人の「警告」メモを偽造して,放送局に取材から撤退させようとする。ところが,むしろ放送で自首を勧めて話題性を高めよという局長判断で,逆効果に。
警察や通報者とのやりとりのあと,警告を裏付けるかのような殺人が発見されるのが1時間10分ころである。ここから一時間弱が事件の本編といえる。

最後,そうそうこういう韓国社会を皮肉った描写だったな,と確認。