ろく

世界終末の序曲のろくのレビュー・感想・評価

世界終末の序曲(1957年製作の映画)
3.0
逃げろや逃げろ!逃げ逃げろ!⑤(ラスト!)

小さい生物が襲ってくる。最後は「でっかくなっちゃった!」(マギー慎司)

大きなバッタが迫ってきます。でも安心してください!「接写」ですから。誰がどう見ても映像です。人間パートとバッタ(イナゴ)パートでは解像度が違います。きっとバッタにカメラちかづけて撮っているだけ。だから人間とバッタが一緒に映るとこはおかしいところだらけ。人間にバッタが近づくとなぜか足や触覚がなくなります。人間とはサイズが違うから仕方ないんです。

そしてバッタに襲われるときはバッタ→人間→バッタと交互に写し最後はなぜか死んでいる人間。当然、バッタに蹂躙されるシーンなんてありません。だってそんなシーンは難しくて撮れませんから。

でもバッタの恐怖でみんなおののいてます。バッタに侵略されるシカゴの街。バッタはどう見てもセットの街を蹂躙です……ん?これセットでないな。あれ、あれあれ。あーこれ写真です!バッタは写真の上を歩いているだけです。その証拠に虚空に足を乗せて動いているバッタもいます。

味方が銃を撃つとバッタが写真からすべり落ちます。あれ、これどうやっているんだろ!わかった!写真傾けているだけなんです。傾けてバッタが「すーっ」って落ちます。これなら小学生にも撮れそうです。

最後は生きているバッタを水攻めにして(バッタさんの命は大事にしましょうね)良かった良かったで終了です。ぶくぶくと溺れる(水に突っ込まれる)バッタ達。大丈夫ですか、この映画、この制作陣。とにかくシカゴの街は無事守られました。

全体的に無価値な映画だけどこれ観たってだけで好事家には自慢できます。キャバクラでも「世界終末の序曲は~」って言えば「やだすごーい」って褒めてくれます。裏でクソミソに貶されますが。いいんです、いいんです。それだけでいいんです。

※今回久々に観ようと決めて鑑賞。youtubeには字幕なしで転がっているので観る事が出来ますよ。話のタネに見るのはおすすめ(英語名で調べないと出てこないです)。え、字幕なしでわかるかって?こんなポンコツ映画字幕なくても十分わかりますよ!というかセリフ必要ですかって気になってます。

※バッタが大きくなったきっかけは放射能で大きくなった野菜を食べたから。「核」は万能薬なんです。この時期の映画って核持ってくれば話終わるだろって展開ばかりです。

※これで「小さいものが襲ってくるウィーク」はおしまい。ごめんなさい、最後は「大きいもの」でした。だって久々に観たかったんだもん。出した5本はどれも「ダメな映画マニア」がお勧めする映画。けっして普通の映画好きが見てはいけませんよ。ダメ絶対!
ろく

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