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狼男のmasatのレビュー・感想・評価

狼男(1941年製作の映画)
2.0
ロン・チェイニーJRは、ホラー役者として限界があるなあ。身体も大きいし、どうも鈍く映る。

当時徘徊していたジプシーたちが、ある種の病原菌を村々へ撒き散らしているかのような趣がある。
その感染者たるジプシーの男を、ベラ“ドラキュラ”ルゴシが演じて、必死に雰囲気を高めようとしている。

ユニヴァーサルのこれらクラシックホラーは、ホラー黎明期として、それぞれの設定が、まだハッキリ定まっていないところが面白い。それを後に、イギリス映画界の異端にしてイギリス映画界へ多大な貢献をするハマー・フィルムが量産し、血とグロと共に決定的にしていく。
この狼男は、特にまだハッキリしていない。よって、ジプシーの所為の様に描いている。
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