たーぼーん

乳母車のたーぼーんのレビュー・感想・評価

乳母車(1956年製作の映画)
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僕の好きなタイプの作品ではあるけれど、上等な作品とは言い難い。
今泉監督はこれを観たらどう思うのだろうか。(笑)
関係者の個々の行いや考えた結論は問題あったりイマイチだったりするが、腹括って全員で話し合う事によりお互いが最低限の踏ん切りをつけるという話である。
変に明る過ぎるのが妙だ。しかしこの不倫問題は、突き詰めれば戦争又は戦後うまくポジションを得た者とそうでない者、男女の違いによる収入格差等という暗い問題がチラ見えする話なので、この時点においては明るくいくしかないのだろう。
でも、今の僕らがそう受けとる程、あの人達は満面の笑みでいるわけではない。僕らが読み取れてないだけ。