Haman

魔女のHamanのレビュー・感想・評価

魔女(1922年製作の映画)
4.2
古代から公開当時の現代(1922年)までの魔女や悪魔主義を取り扱った魔術史研究ドキュメンタリー。
およそ100年前の映画とは思えない完成度というか、100年前だからこそのガチ感に溢れてる。『リング』の登場人物が呪いのビデオを律儀に完走してしまう感覚ってこんなだろうなって感じに、不気味さが全編に充満していて本能的に目が離せないのdeath。
本編は7つに章分けしてあって魔女の歴史から、地獄、サバト、悪魔の洗礼、魔女の暮らし、魔術の存在、魔女裁判、拷問器具、現代の神経症患者、などなど選り取り見取りの凶悪コンテンツが揃ってる。
やっぱり魔女裁判の惨たらしさったらなくて、手足を縛って水に投げ入れ浮いてきたら魔女として火炙り沈めば無罪っていう救いのなさ、告発が告発を呼ぶ負の連鎖。
「あなたも火刑になりますよお嬢さん」って字幕に震える。
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