魔女の作品情報・感想・評価

魔女1922年製作の映画)

HAXAN

製作国:

上映時間:87分

ジャンル:

3.8

「魔女」に投稿された感想・評価

ぬまち

ぬまちの感想・評価

5.0
なんだこれ!魔女の歴史をまとめた半分ドキュメンタリー半分劇映画という不思議なスタイルの作品なんですが、ドキュメンタリー動画を作っている者としては、いろいろと参考になる作品でした。

まず絵を指し棒で指し示していく講義形式で進んでいくのが、一周回って斬新。講義と再現スタイルの劇映画が入り乱れた構成や、現代への問題提起も唸らされる。

そして何といっても全編に漂う禍々しい雰囲気が堪らない。出てくる画もいちいち絵画的でスタイリッシュだ。

割と長尺ですが、章立ての構成なので見やすかったです。
ここあ

ここあの感想・評価

4.5
超オカルト映画と見せかけて、最後の投げかけには納得。現在のメンヘラと呼ばれている人たちに近いのかもしれない。単純に、興味のあるジャンルかつ映像が面白い。音楽も👍 また観たい。
乾燥肌

乾燥肌の感想・評価

4.5
悪魔のデザインが獣っぽくてかっこいい

未発達な時代のとんでもない迷信が科学が発展した現代にも置き換え可能なのがきつい
lemmon

lemmonの感想・評価

3.2
で、「魔女」はいるのか?いないのか?🤔



精神錯乱に陥った女性。ヒステリー症と呼ばれていて、彼女には目に見えない未知の悪魔・魔女の呪いが降りかかっている?


出てくる画がいちいちカッコ良く、インパクトあり。残酷性もあるが、、、ただ「魔女」の存在についての言及はあまりないように感じた。
ただただ「魔女狩り」の歴史のインパクトが残る。


物語はほぼなく、博物館の資料映像の凝った版を観ているかのようだった。


映画として面白かったかと自身に問うが、、、
没頭は出来なかったかなあ😓。


※追記
他のレビューを読んで、なるほどと思う見解が多い🤔。
モノクロ・サイレント・ホラー・ムービー

Amazonさんがぐいぐい推してくるので、ついポチってしまいました(笑)

冒頭「これは文化史の講義」とあるように、授業を受けているような感覚☆

まずは歴史の講義。
そして魔女の暮らし、さらには魔女裁判へ。
後半は魔女と言われていた者達が神経症であった等、科学的にも見せる。

モノクロで凄惨な魔女裁判や拷問器具を見せる割に、音楽が美しいピアノ曲なので、そのアンバランスさがまた少し怖かったり。

これは活弁向けだなぁ~

悪魔は肉襦袢つけた着ぐるみみたいで可愛いです♪
ストップモーションもあり、魔女が空を飛ぶ映像も上手い!

資料としてかなり優秀な作品だと思いました。

拷問器具の説明時、
"苦痛の尋問"の前に"軽い"拷問があると結構
例えば指締めなんかね
って。

ね、じゃないよwww
怖いわ~♪

あと突然
Blotta din kropp, broder!
(脱ぎなさい、兄弟)
とか言うから、ついあちらを想像していたら、普通に鞭打ちでしたw

頭が腐っててすみません( ´∀`)

魔女の住居でのやり取りが、本当に魔女っぽくてウキウキしちゃいました♪
よくこんなに魔女っぽいお婆ちゃん探してきたなぁ~

ホラー映画というよりは資料映画。
勉強になりました☆
kazu1961

kazu1961の感想・評価

4.3
▪️Title : 「魔女」
Original Title :「HAXAN」
▪️First Release Year:1922
▪️JP Release Date :劇場未公開
▪️Production Country:デンマーク・スウェーデン
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-337 再鑑賞
🕰Running Time:87分
▪️My Review
とても面白いし興味深い!!多分最古のカルト映画ではないでしょうか?
本作は、1922年のデンマークの映画監督ベンジャミン・クリステンセンがスウェーデンの映画会社で撮った、中世の魔術史研究のドキュメンタリー作品ともいえる不気味な雰囲気を持つ、不思議なサイレント映画です。
最初の導入では、歴史の講義の様に伝承されてきた図形や現象を解説し、それにある種の解釈を加え、さらに再現フィルムで実証していきます。この再現映像こそが本作の中心であり、魔女裁判、魔女と悪魔のサバト、悪魔の怪物誕生、魔女への拷問や処刑などが当時としては最高の特撮技術とメイクアップにより、非常にリアルに出来あがっています。この世界観はほんと凄い!!
また、ストーリー性をもつこの映像部分は、現代のホラー映画にも多大な影響を与えているそうです。本作は、エンタテーティメント映画としても評価は高く、中盤以降のテンポの良さ、知性をくすぐる品性、加えて、当時魔女狩りに使われた拷問道具を、キャストの1人が試しに使ってみたりと様々な角度から「魔女」について迫ろうとしたりして、この拷問道具が目を覆いたくなるほどリアル。さらに恐いもの見たさを満足させるリアル性など、公開当時より1968年公開(短縮版)以降のほうが話題をよんでいるんですね。
この作品のジャンルの分類は「ドキュメンタリー」および「ホラー」とされているが、そのどちらもしっくりと来ません。この独特の世界観が、この作品の特徴と言ってもいいでしょう。
また、「魔女」に関わる見世物的な部分を惜しげもなく描き出してくれています、クリステンセン自身が演じたメーキャップをチロチロと舌を出す施した悪魔、悪魔との契約の証として行われる魔女たちによる悪魔の尻へのキス、箒に乗って空を飛ぶ魔女たち、拷問によって半裸状態でぐったりとした若い女性・・・こういったエンタテーティメント的な部分が、この映画に魅力を与えていることも間違いありません。
本作は、スウェーデンとデンマークでの公開では大ヒットしました。ですが2国だけでは巨額の製作費の回収は難しかったようです。当時現在よりも社会的に大きな影響力を持っていた教会の眼を恐れて、各国での上映に際しては検閲によるカットが行われ、上映には数年かかってしまい、興行価値は下がってしまっていたんですね。
ちなみに、この映画の中では魔女狩りの犠牲者は「800万人」と紹介されていましたが、現在の調査では最大で4万人だったと言われています。

▪️Overview
悪魔、魔女の歴史を解説しながら、再現ドラマで当時の状況を表現するセミ・ドキュメンタリー作品。 1922年のデンマークの映画監督ベンジャミン・クリステンセンがスウェーデンの映画会社で撮った、中世の魔術史研究のドキュメンタリー作品ともいえる不気味な雰囲気を持つ、不思議なサイレント映画である。監督・脚本ベンジャミン・クリステンセン。
Ukosaaan

Ukosaaanの感想・評価

4.2
100年前に作られたとは思えないほどクオリティの高いサイレントドキュメンタリー。章立ててあって解りやすく興味が途切れない。
子供の頃、図書館でいつも「魔女になれる法則」という本を何度も読んで魔女になりたがってた自分を思い出すけど、本作を観た後に思い返すと安易な本だったな。
魔女の文明史。澁澤龍彦が好きな人はこの映画も好きなはず。

1920年の白黒サイレント映画なのですが、1920年代特有のアニリン染料による着色がされています。

ストップモーションアニメや逆回しが使われていて楽しいです。ストップモーションアニメは『キング・コング』(1933年)が有名ですが、その10年前にかなり洗練されたストップモーションアニメがあったんですね。

あと、悪魔の特殊メイクもいい。カラーで見たらチープなのでしょうが、着色されたモノクロなのでいい味が出ています。

ホラー映画の原点とのことですが、昔のホラー映画ってかわいかったんだなあ。

クライテリオン版BDで鑑賞。結構長くて1時間40分ありました。
大学講義のような体裁で中世の魔女にまつわる文化史をレクチャーする。
単調な作風かと思いきや、この映画はれっきとしたホラーに分類され、それどころかサイレント期の紛れもない傑作である。

それはこの作品が学術講義の皮をかぶった「視聴者巻き込み型」ホラーに他ならないからだ。

中世の封建的偏見に満ちた魔女狩り、迷信、伝説を特殊メイクで画面に生々しく蘇らせるシーンは現代の人間が見ても引き込まれるものがある。
しかし、この作品が単なるゲテモノ映画に陥らないのは、そういった現代社会から時代的に隔絶された魔女の世界をまことしやかに今の(1922年当時の)世情と関連づけているからだ。
現代にも存在するヒステリー、精神疾患、妄想狂の類が、かつては悪魔や魔女の仕業であったと考えられていた…

伝説や迷信が現代に蘇る。
「これを見ているあなたにも関係がないと言えますか?」と言わんばかりの物語の延長のやり口は、「イントレランス」や「十誡」にもあった覚えがある。

第一次大戦後にファシズムの影が忍び寄っていたヨーロッパ。人だけでなく社会も病みつつあった20年代の世界にこういった映画が産み落とされたことは、なんとも確信的であったように思えてならない。

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ちなみに、紀伊國屋盤のDVDの音楽は、サイレント映画伴奏の名手である柳下美恵氏によるもの。名演!
バロウズ版より長尺で画質も良く初めて観るにはおすすめ。
Haman

Hamanの感想・評価

4.2
古代から公開当時の現代(1922年)までの魔女や悪魔主義を取り扱った魔術史研究ドキュメンタリー。
およそ100年前の映画とは思えない完成度というか、100年前だからこそのガチ感に溢れてる。『リング』の登場人物が呪いのビデオを律儀に完走してしまう感覚ってこんなだろうなって感じに、不気味さが全編に充満していて本能的に目が離せないのdeath。

本編は7つに章分けしてあって魔女の歴史から、地獄、サバト、悪魔の洗礼、魔女の暮らし、魔術の存在、魔女裁判、拷問器具、現代の神経症患者、などなど選り取り見取りの凶悪コンテンツが揃ってる。
やっぱり魔女裁判の惨たらしさったらなくて、手足を縛って水に投げ入れ浮いてきたら魔女として火炙り沈めば無罪っていう救いのなさ、告発が告発を呼ぶ負の連鎖。
「あなたも火刑になりますよお嬢さん」って字幕に震える。
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