このレビューはネタバレを含みます
原題:The Suspect
1902年。ロンドン。
ラバーナム・テラス通りに住んでいるフィリップ・マーシャルが犯罪に犯罪を重ねて良心の呵責に耐えかね"良心に従って"人生の終焉をむかえる話。
表面上は良い人と見られていたフィリップだが、妻がいるのを隠してメアリーと頻繁に会い愛し合うようになる。不倫やがな。アカンやん。いくら妻のコーラが、何かと難癖をつけて口うるさく責め立てるのに辟易していたとしても、不倫はアカンがな。
結局、メアリーとは別れを決意。
が、コーラにメアリーとのことがバレてしまい「メアリーを破滅させてやる」と言われたことで思い詰めたフィリップはコーラを事故に見せかけて殺害。
スコットランドヤードにネチネチとつきまとわれる。ハラハラ((( ;゚Д゚)))ドキドキ
挙げ句には隣人シモンズに恐喝されるようになった為にシモンズにウィスキーに薬を混ぜて飲ませ殺害。死体は運河にドボン。
フィリップはメアリーとの幸せな結婚生活を送るためにカナダ行きを決意。
出航の数分前、スコットランドヤードから「シモンズの死体が挙がり、妻が容疑者となっている」と聞かされたフィリップ。
何の罪もない婦人に濡れ衣を着せたまま去ることなど考えられない。婦人の無実を証明できるのは自分だけだ。
このままカナダへ行けば逃げ切れる局面でフィリップは自分の良心の声に従うのだった。
妻を殺した張本人が平気な顔で弔問客たちと話す...チャールズ・ロートンの笑顔が怖い。最終的には良心の呵責に耐えかねたんだね。