経年変化

不戦勝の経年変化のレビュー・感想・評価

不戦勝(1965年製作の映画)
4.6
所有DVDBOX再鑑賞。アンジェイもの第二弾。
前作ラストから地続きな極私的旅路の中心で主張する列車の存在感が如何にもポーランド映画っぽくて歓喜。ボクサーとしての試合に対する表題でありながらテレサ界隈にも顕現してくる不戦勝物語にも思わず釘付けに。
無表情カメラ目線から漂う倦怠感、盗んだバイクで走り出す尾崎感を醸しながら、敵わないと分かりつつも現状へ終止符を打たんとする漢スコリモフスキの無様さに落涙