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ブラッド・ピーセス/悪魔のチェーンソーのswaptvのレビュー・感想・評価

3.5
『ビヨンド・ザ・ダークネス』にハマった流れでBlu-rayにて初見。ジョー・ダマトは脚本に名を連ねているが、案外本筋がしっかりしており少し寂しい気にもなる。犯人探しもノーヒントとは言えなかなか良い引きになってるので割と楽しい。あとはたまにあるへんてこな演出は健在で、突如現れるカンフー野郎とか、無駄に3回も「人でなし!」と叫ぶ女とか、笑ってしまう。あと、悪魔のいけにえへの回答、とか書いてあったけど、煽り文句以上の意味は全く感じられず。チェーンソー繋がりで出しただけか…。

とは言えこの作品の最大の魅力はきっと満場一致で殺害シーンになると思うのだけど、のっけの母親殺しのシーンからもう大万歳である。執拗に叩きつけられる斧。部屋中に飛び散る血糊。そして毎回見たいところをがっつり見せてくれるサービス精神。個人的なベスト殺害は、ウォーターベッドみたいな所で今まで使ってたチェーンソーを敢えて使わずナイフで殺す所。徐々に血と水が混ざり合いながら、またもや執拗に何度も肉を切り刻むナイフ。最後のキメは後頭部から口に向かっての一刺し。自分が見たホラー映画を振り返ってみても指折りと思える程のかっこよさと美しさを備えたシーンであったと思う。ただこのシーンに関しては殺した後のケレン味がなかったのでそこが非常に残念だった。

製作はアメリカのようだけど、ジョー・ダマトが関わってて監督もスペインの人だし、全編に漂うのはユーロ・スラッシャー感。
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