SF核戦争後の未来・スレッズのぺーのレビュー・感想・評価

テレビ映画 SF核戦争後の未来・スレッズ(1984)イギリス/約112分
監督 ミック・ジャクソン
脚本 バリー・ハインズ
主演 カレン・ミーガー

原爆系作品最高傑作か？
イギリス国営放送BBC制作のシミュレーション系テレビ映画。想像以上のリアリティと分かり易さで観客を絶望のドン底に叩き落とす。
普通な日常の中でソ連と合衆国との不穏なニュースが流れ、遂に訪れる恐怖の核戦争、原爆投下、そして遠い未来。
最後まで後味悪い三部構成で進められる。
戦争前の不気味さも勿論だが、被爆した人々が飢え苦しむ演技が素晴らしい、本当の当事者のように見えた。
そして数十年後の未来ではあの頃の栄えていた英国などなく、中世のような雰囲気があり、戦争中に産まれてきた子供達は言語障害を、更に奇形児や死産などを経験しており、病院や政府機関は衰えていた。
こんなに苦しむのなら即死したいわ。