あろは

71フラグメンツのあろはのレビュー・感想・評価

71フラグメンツ(1994年製作の映画)
4.5
"コミュニケーションの不可能性"

気持ちよく伏線回収される群像劇、ではない。1993年12月23日、ウィーン市内の銀行で発生する事件に向かって、それぞれの"断片"が偶然に寄せ集められる。

"現実は断片であり、断片からでなければ、現実は理解できないし、その総和からしか全体を想像できない"とハネケは言う。

犯人のイライラを、誰も理解することができずに、切り取られた"断片"から、なぜだかわからないと首を傾げるだけだ。

製作費不明
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