Panierz

71フラグメンツのPanierzのレビュー・感想・評価

71フラグメンツ(1994年製作の映画)
4.2
誰もが加害者になりえるという偶然性の問題、それを断片的なニュース映像と群像劇により炙り出す。たまたま録れたというマイケルジャクソンのニュースがパンチラインとなるその偶然も、この映画の構造を牢固たるものにしている。長すぎる卓球のシーンやブラックアウトは映画にリズムを与える音楽的手法でありながら、鑑賞者に考える時間を与えるという粋な計らいでもありハネケがモラリストではないことの証左。
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