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王の男のuneのレビュー・感想・評価

王の男(2006年製作の映画)
4.3
深い孤独の時、思いがけず、誰にも見せない顔を見せてしまった相手というのはやはり特別だ。
恐れられつつも、国の父として慕われた先代のような器もなく、家臣の忠誠心を日々失っていく中、コンギルの物静かな佇まいと、人形劇に癒された王の気持ちは、よくわかる。
人形劇を通してでしか、そして行きずりのような芸人にしか見せられなかった、母への思慕。立場がある故の許されない心の未熟さ。
てなぜ私はこんなに王の気持ちに寄り添うのか謎だが
とにもかくにも、放映当時から存在は知っていたものの、ずっと見てこなかったこの映画。
王の男、という意味を理解した時、涙腺は崩壊。
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