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セリ・ノワールのUSKのレビュー・感想・評価

セリ・ノワール(1979年製作の映画)
4.8
オープニングの時点でAmazon買い物カゴにぶっこみ、エンドロール中は注文の確定ボタン連打。

俺はこんな映画が観たかったんだ!長らく追い求めていたモノが本作『セリ・ノワール』には多く詰まっています。

街を不穏な空気で埋め尽くすよどんだ雲と雷鳴の中クラシックカーの横で踊り狂う男。漂う独特な青々とした雰囲気。オープニングから非常に素晴らしい。

【ストーリー】だらしない人生を送っている孤独な男。彼には妻がいるが彼女がアルコール依存性のため関係が冷めきっている。セールスマンである彼はある老婆の元に押し売りに行った際、売春を生業とした少女と出会う。彼女に惹かれた彼は彼女のために犯罪者と化していく。

他の方も何人か言ってましたが主人公が『バッファロー66』のギャロとキャラが若干似ている。

ダンスするわ、独り言煩いわ、不可解な行動に出るわ主人公の情緒不安定さが観ていてハラハラする。

そして本作はとにかくシュールで思わずクスっと笑ってしまうシーンが多々ある。

ボクシング練習中にお金を取り立てられ、リングから抜け主人公を追い回すボクサー。それについて周りボクサーを殴りまくる練習相手w

自ら裸になる少女に「服がずり落ちたみたいだよ」という台詞。その後も何度も服を脱ぐ少女にひたすら服を被せるシーンは最高だった。

かの有名な映画監督リュックベッソンも惚れ込んだという本作。是非ご覧ください。

「動機は金じゃない。愛だ。」
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