GijoeGo

ポランスキーの 欲望の館のGijoeGoのレビュー・感想・評価

ポランスキーの 欲望の館(1972年製作の映画)
3.4
ロマンポランスキー版不思議の国のアリス。

女性1人でヒッチハイクをして男3人の車に乗ってたら突然襲われてエスケープした先が謎の館。

コミュニケーションがままならず、着ていた服も無くなり廊下に落ちていた館の主人のパジャマの上着だけを着て健闘する女性をコメディタッチで描く。

海の見える景色の美しい海岸沿いにある白い館。建物の構造が特殊で迷宮の様。
近くにある塔も歴史を感じる様式でそんな風光明媚な場所で気ままに共同生活してるファミリーの住む館にやってきたのだが全て行動原理が理解不能でギャグが恐ろしくつまらない。
しかし2日目になると状況がおかしい。
彼らの言動が前日と全く同じで不気味。
そこからたいして弾ける訳でもなくちょっとした一波乱で幕を閉じる。

原題のCHE?の方がピッタリで邦題の欲望の館はミスリード。
多少の性欲シーンがあるからそうするのもわかるし主演女優のシドニーロームが健康的な全裸や半裸で全編にわたり頑張ってるのでそうしたのかも。

全体的につまらないがクセの強めな役者のオンパレードなのでそれを観る価値はある。
1972年当時のパワハラ、セクハラ、モラハラだらけなの内容もこの時代ならではで貴重。
GijoeGo

GijoeGo