Bun

恍惚の人のBunのレビュー・感想・評価

恍惚の人(1973年製作の映画)
4.9
森繁久彌さん曰く、
演者として老いるということについてはやっぱりまだまだわからないことがある、奥深いものだと。

今でこそ認知症という脳の疾患だと知れ渡っているけれど、当時は何の知識も情報も福祉サービスもない時代。
ただひたすらにお嫁さんが介護するしかない。
おじいちゃんおばあちゃんが生きていた時の空気を身に沁みて感じれる作品。

だんだんわからなくなっていくこと、
できないことが増えて行くこと、
一方で自分の恍惚の世界に存在してること。
名作です。
Bun

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