心臓に疾患を抱える若手社長のクレイトンは、他人の心臓を移植する大手術を受ける事になる。ところが、全身麻酔がちゃんと効いておらず意識が残った状態で手術が開始され‥‥
術中覚醒ってのは、なんでも珍しい事ではなく年間3万人が経験する事らしい。
手術を受ける立場からしたら勿論手術の失敗が一番恐怖だろうけど、術中覚醒も絶対嫌ですよね。
そもそも人体に麻酔が効くメカニズムが未だによく分かってないってのがね‥‥手術に対する恐怖に拍車を掛けている。
そんな術中覚醒を幸か不幸か体験してしまう主人公。
さらに、恐ろしい計画を聞いてしまうという2重の恐怖。
少なくとも前者は自分の身に降りかかるかもしれない。
非常に恐ろしくスリリングな内容だった。
ガチガチのサスペンスというわけではなく、ドラマパートがかなりの割合を占めており予想とは違ったもののこちらも良かったが‥‥
主人公は術中覚醒しているだけで動けない。ので、あの様な演出にせざるを得ないのは分かるし全然ありだと思う。
ただ、後半の母と会話するシーンは自分の許容範囲を超えてしまったというか‥‥
ちょっとファンタジックすぎやしませんかね。
とはいえ伏線回収は見事だと思います。綺麗に騙されました。サスペンスとして素晴らしい出来でした。
”あの人”が警官を呼ぶあたりも笑えましたが、リアルでは絶対やめていただきたい。
