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キング・アーサーのharamouthのレビュー・感想・評価

キング・アーサー(2004年製作の映画)
3.5
5世紀のブリテン島。アーサー王誕生前夜を描いた戦物語。
迫力○、キャスティング◎でなかなか楽しめた〜。

アーサー王と円卓の騎士の物語は何世紀にもわたって人々の心を掴んできただけあって、登場人物たちのキャラ立ちはさすが。

無骨で愚直なリーダー、アーサー(クライヴオーウェン)の男くささ。
その腹心のランスロット(ヨアングリフィズ)は正反対の華やかな美丈夫。
のちの王妃グウィネヴィア(キーラナイトレイ)はさながらアマゾネスの戦いっぷり。
かの有名な三角関係はほんのり仄めかすにとどめ、アーサー王の沽券を守っているというか。

完全なるキャスト目当てで観た、そんな下心もしっかり満たしてくれるマッツミケルセンのトリスタン…。
寡黙な仕事人、相棒の鷹とお話する姿、全身に憂いを帯びた薄幸感…。ちょっともう、やめてよ魅力的すぎる…。
のちにドラマ『ハンニバル』でマッツとコンビになるヒューダンシー、ピチピチに若くてかわいいのなんの、とはいえ今もあんまり変わってなくて、、このヒト老けなさすぎ何事?

なんだかんだ一番ときめいてしまった、アーサーに立ちはだかるラスボス、サクソン王を演じたステランスカルスガルド…。
(『ドラゴン・タトゥーの女』のイメージからか)インテリ上品おじさんのイメージを跡形もなく打ち消すような粗野で暴虐な王の演技が素晴らしかったー。
190cmの長身を生かした熊みたいな風貌、低く作ったダミ声、キレ芸、サイコー。
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