アァーーーーーー

若者のすべてのアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

若者のすべて(1960年製作の映画)
3.7
やっぱり50年代、60年代の白黒映画はリマスターなどで画質が良くなってないと厳しいのかも。

3時間である。

その割には眠くなることなく最後まで見れたが、ストーリーが特段面白いとか飽きさせない作りだとは思えない。
確かに当時この映画を観た人はショックだっただろうと思う。
田舎から都会に住む長男を頼りに一家で出てきた家族。
1部、長男
2部、次男
3部、3男
4部、4男
5部、長男の息子
と、言うようにジョジョばりの構成でお伝えするが、
実際はその主人公の視点や存在や価値観に特化してフォーカスはしておらず、
ジョナサンよりもディオ、
ジョセフよりもシーザー、
承太郎よりもポルナレフ、
仗助よりもコウイチ、
ジョルノよりもミスタ、
という様相を呈してる。
と、いうのはウソだが、
基本的には次男と3男を中心としたアバズレにまつわるお話。

兄弟の殴り合いのシーンやバイクで通報しに行く時の何故か発車を遅らすシーン、アバズレが何された後のアニキの後ろ姿とかとか。
真面目かつシリアスでショッキングな描写も当時の演出故に「そんなことねぇだろ」とか「あからさまな演技」で個人的には笑ってしまったのが逆に面白くて見てしまった感がある。

あとはなんだろ。
アバズレしかりクリーニング屋の女将しかり、イタリア系の女性の顔ってこんなかんじなんだなぁ、とか思いました。

と、言うわけで、画質が良いのは良いことだ、と改めて思いつつ、つまらなくはないけど、現代の感覚ではオススメもしないし、長々しいのも評価はマイナス。見終わった後の余韻なども特になし。
という映画。

とりあえず見た。
という感じ。
アァーーーーーー

アァーーーーーー