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「若者のすべて」に投稿された感想・評価

電気羊

電気羊の感想・評価

4.0
イタリアのド田舎からミラノと言う都会に出てきた母親と4兄弟の物語。三男のアラン・ドロンを主役とし次男の人間の屑シモーネを中心に描かれたヒューマンドラマ。というか次男は十分人間の屑だが、三男のアラン・ドロンも自分が愛する女を守るどころか傷つけるとかヘタレ過ぎないか。丁度トルストイの「戦争と平和」を読書中だったのだが、結局どんな純文学も恋愛に行きつくんだということ映画を観ながら思った。
鑑賞中、『ゴッドファーザー』を想起した。両作ともイタリア系一家の物語であり、壮大なる叙事詩であることが共通している。私は思わず、本作がコッポラに影響を与えたのではないかと勘繰ってしまった。

主要人物はイタリア南部の田舎から北部である都市ミラノに移住してきたパロンディ一家の面々だ。中でも物語の中心となるのが、次男シモーネと三男ロッコだ。

シモーネは都会の魔力に取り憑かれ、堕落した生活を送っていく。一方、ロッコは望郷の思いを持ち、プロボクサーとして成功していく。そこに娼婦のナディアを巡る三角関係が絡む。

ナディアは一見魔性の女に見えるが、悪魔であるシモーネと聖人であるロッコとの間で揺れ動く。彼女はロッコの純粋さに惹かれるが、シモーネの嫉妬により、関係を壊され、心を踏みにじられてしまう。だがらこそ、その後の彼女の行動がシモーネの堕落に、さらにはパロンディ一家の崩壊に拍車をかける。

監督のヴィスコンティはネオレアリズモとメロドラマを融合することに挑んでいる。思い切りの良い省略法は三時間の長さを感じさせないし、白黒のクレーン撮影は美しい。
因みに、シモーネを演じたレナート・サルヴァトーリとナディアを演じたアニー・ジラルドは本作が縁で結婚した。




このレビューはネタバレを含みます

寛大さが他人のクズさを助長してしまうという哀しい物語。
同じように育てられた兄弟でもほんの少しの出来事で変わってしまうものなのか。。
四男の英断には拍手。
1960🇮🇹🇫🇷ルキノ・ビスコンティ監督。
田舎から出てきた純情な弟(アラン・ドロン)と娼婦(アニー・ジラルド)の悲恋が悲しい。
だいぶ前に観たので、もう一度再鑑賞してこの映画の良さをじっくり味わい直したい。
GUCCIによる4Kレストア版を視聴

『河内山宗俊』『ミルドレッド・ピアース』と並ぶ、“クズが身内にいるとロクな目に合わない”映画
今回は主人公・ロッコ(アラン・ドロン)が酷い目に遭うけど、彼が肉親のために何を犠牲にしたか考えると気が遠くなる

ヴィスコンティって映像の美しさに目が行きがちだったけど、これは単純にストーリーや演技で魅せるなぁ
セリフで説明的に、説話っぽく締めるけど、それが特別鼻に付くわけでもない
三時間近くと長尺でも全然飽きないのは自分でも意外だった

ただアラン・ドロンは泣き過ぎ
こんなに男の主人公が泣いている映画って他には無いんじゃないか

イタリア人って嬉しいことがあると、ご近所さんも巻き込んでワイワイしたがるイメージ
KNN

KNNの感想・評価

3.7
邦題のセンス(癖か?)が光りすぎて内容が少し霞んでしまったなあ

故郷か、都会か、家族か、恋か、車か、仕事か、明日の生活か、罰か、赦しか、奉仕か、義務か。若者のすべてとは。
アランドロンがまーーー美しいこと。
Ryosho

Ryoshoの感想・評価

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反則な邦題とロッコ役のアランドロンの絵力で期待値が跳ね上がってしまう本作。

原題であるROCCO e I SUOI FRATELLIを直訳すると、「ロッコと彼の兄弟」ってでてきて、だよね。と納得してしまう感じだ
若者のすべてというより、兄弟のしがらみを感じてしまう。1番冷静に家族の今を見てたのはアルファロメオで働いてた子だなって最後思った。

女性登場人物はビンタよくする。
その妙に乾いた音が面白くて笑った
笑ったのそれくらい
まゆ

まゆの感想・評価

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アランドロン、監督、タイトルからずっと観たかった作品です。アランドロンが聖人役……泣いてばかり…ああ麗しい……。この時25歳なんですね。女をとっかえひっかえするプレイボーイ役を見たくなりました。イタリア南部、家族の絆が深いですね、重たいほどに。にいちゃん頼むよ。
Hommy

Hommyの感想・評価

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めちゃくちゃ長かった。。。
もちろんアランドロンはかっこいいんだけど、タイトルで期待値が上がり過ぎてたかも。笑
家族仲良くは結構なんだけど、わたくしがドライだからか、この家族嫌だなって感じでした。。。笑
そういえば初めて見たのは新宿武蔵野館の改装が終わった直後の上映だった。
それ以外に特に思い入れがあるわけではなく、実際また見てみたらひたすらに長く感じて退屈だったし、どのキャラクターも全然好きじゃなかった。

「若者のすべて」というタイトルの作品は色々あるけど、フジファブリックの同タイトルを超える作品はどの表現ジャンルにおいても未だ現れてません。
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