若者のすべての作品情報・感想・評価

「若者のすべて」に投稿された感想・評価

ロッコとその兄弟に胸をえぐられるような気持ちになる若者のすべて。アランドロンはこれと太陽がいっぱいが素敵だなー。

筋書き:★★★★★
映像美:★★★☆☆
役者力:★★★★★
世界観:★★★★★
影響度:★★★★☆

・アランドロン
・クラウディアカルディナーレ
ルー

ルーの感想・評価

4.0
昔観た頃は暗い作品であまりすきではなかったのだが、再観賞です.
率直に良かった!
イタリアの貧しい南の故郷から、父親を失った後、五人の兄弟と母親でミラノに移り住む家族.
兄弟それぞれ事情や性格が違うが、娼婦ナディアに入れあげ堕ちていく兄のシモーネ.
聖人の様なロッコが彼をさらに堕落させてしまう.
1960 年作品のロッコ役のアラン・ドロンが良い.
始めは控え目だけれど、彼なりの人生感で兄をとことん許そうとする姿には、青臭いが人間として素晴らしい.
拳闘試合で優勝してみんなで祝杯を上げるが、家族にとって酷い現実を目の当たりにする.
娼婦ナディア役のアニー・ジラルド.
娼婦にも淑女にもなる女性の姿を見事に演じている.
当時のイタリアの北と南の経済格差を取り入れながら、家族の姿を描いた素晴らしい作品だった…
チーロのアルファロメオの技師役も、大人の考えを末っ子のルーカに諭すシーンも良かった.
当時の流行したカンツォーネが微かに鳴っているのも懐かしい!
大昔も今回も、クラウディア・カルディナーレが出演しているが印象が薄く残念でした.
それ以上にアラン・ドロンとアニー・ジラルドが熱演している.
Muscimol

Muscimolの感想・評価

4.5
一番美しい頃のドロン様を精神的にも肉体的にも傷つける、という設定が潜在的に辛い。傷つけたくない、殺したくない、死にたくない、なのに止まらない。
ii

iiの感想・評価

-
イタリア南部からミラノにやって来たある一家。長男はミラノの女と結婚し、次男はボクサーを目指す、三男はクリーニング屋で働き軍隊へ、そしてボクサーに。四男は勉学に励みアルファロメロの技師に、五男は街で使い。
本作は章ごとに兄弟の名前を冠しているのだけども、筋として重要なのは次男と彼の元彼女の娼婦と三男の三角関係に尽きる。

次男はいつまで経っても大人になれない ように見える、経済格差のある街にやって来て信じれるのは腕っ節、でもそれも才能がなく悪事に走る。
三男は長男の成功と次男の挫折を脇で見て要領よく生きる。どっちに女が揺れ動くは一目瞭然、しかし三男は女への愛と兄弟への愛の間で激しく葛藤し何としても次男のプライドを、次男が犠牲にした夢を成仏しようとする。 なんとも言えない兄弟愛。四男はそんな上を観て三男を庇い、五男は最も客観的に彼らの群像劇を噛み締め街の奥へと去っていく。


元々は同じ方向に向かっていた彼らを、同じところから生まれて来た彼らを、暖かい地にいた彼らを、雪の中の穴のような部屋で大きなパンを分け合い同じような服を着て同じ仕事に向かった彼らを、誰も狂うことのなかった世界(村)を、それらを崩したのは金であり、貧困であり、才能であり、深い愛情を注いだ母であり、不在の父である。
なんとも悲しい暴力と暴力。抵抗することは出来ず泪がただただ流れる。彼らは故郷に帰るのであろうか。もう無い故郷へ。ずっと街の奥まで駆けて行ってほしいと思う。血縁は紛れも無い真実だから

これはすごいものを見てしまったと打ち震えてしまった、その後しばらくはこの 若者のすべて のことしか考えられずにいたほどもうすべてに魅了されていた。これでもかと見るものを揺さぶってくる激動シーンには驚かずにはいられない もはやヴィスコンティのすべてともいえてしまう。どうしようもない兄弟愛(共依存)と家族崩壊のテーマでがっつりと長丁場してくるのにだれることもないつくり、さすがに圧巻させられた ヴィスコンティ すごい。アラン・ドロン のうつくしさだけでも見るべき。ただしかなり鬱々しいともいえるので、落ちこんでるときには見れないんじゃないかな。
え?これ177分もあったのと思うけど
きっとアランドロン の美しさで
そんな時間を忘れて観ていたのだろう
また見たい。が結構暗い話だった気がしなくもないわ
ルキノヴィスコンティ作品では美男子で会えるので
また他の作品に触れたいよねというお話
Seba

Sebaの感想・評価

-
私は長いどころかこれはこんくらい濃密にやっとるんじゃこの長さでええやろ、って思った。
すごいつらくて泣きそうになるけど、本当に泣けるくらい感動的な話ではない。でもルーカが帰る時は皆一緒だって言ったところは無邪気さにやられて泣いた。

ヴィスコンティベストですよ、私は。
元々一人で見に行くつもりだったこの映画をこうして兄と共に見れたことがなによりもうれしい

これまで兄と一緒ににたくさんの映画を見てきたが、この映画は僕たち兄弟・家族にとって特別であり欠かすことのできないものだった。

普段あまり意識することのない血のつながり、故郷を改めて思い出させてくれた。

日本・アメリカ・コロンビアの家族そしてそれらのアイデンティティを一生涯大切にしようと思う。
生涯忘れられることのない家族についての映画を弟と共に見た

この愛に溢れた映画を見て親が自分と弟の名前を付けたんだと思うと涙が止まらなかった。
6人兄弟だった父親の子供時代が浮かんだし、
最後に抱き合ったロッコとシモーネを見て僕たち兄弟の絆を思ってくれた両親の顔が浮かんだ。
ハンサムの代名詞とは程遠いけれど、それを祈って文句のない顔に産んでくれた親に物凄く感謝してる。
あの時代にしてはるか遠いニューヨークの地に母が行かなかければ、
父の家族がコロンビアからはるばる移動していなければ自分たちはいなかったんだと、改めて感謝し直した

自分はどんなことがあっても家族を一生守り続けるし、家族を大切にする人達を愛したいと思った


ゴッドファーザーもレイジングブルも暗殺の森もこの映画なしには生まれなかった。
もしかしたらこの映画を両親がニューヨークで一緒に観ていなかったら僕は生まれていなかったかもしれない。

今から父とお互いのアイデンティティでもあるキングクリムゾンのコンサートに行くのが幸せで仕方ない
来週は毎年恒例の家族揃ってのクリスマスディナーがある
来年もまた家族と幸せることを願ってる
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