脳みそ映画記録

ベン・ハーの脳みそ映画記録のネタバレレビュー・内容・結末

ベン・ハー(1959年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

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長い上映時間だけれど、全く飽きずジュダの波瀾万丈な人生にどっぷり入り込める作品だ。でも、結果的には彼の人生を通してキリストってやっぱり凄いんだね!ということがこの映画の趣旨であるのだけれどもね。

原作は未読な上、当時の知識も学校の授業レベルのなのであるので全く検討違いな見方をしてしまっているのかも知れない。自分はこの主人公ジュダ・ベン・ハーはあの世界一有名な裏切り者のユダが聖書とは違う道を歩んだら…という物語だと解釈していた。視聴後に調べたら、このジュダと聖書のジュダは全くの別人であり、そもそもジュダ=ユダはこの当時よくある名前で、キリストの弟子ですらジュダは二人いたそうだ。でも、自分としては間違った見方だったとしても裏切り者ジュダのifストーリーだという見方でも楽しめたのでよかったと思う。

当時、CGなどはなく全て人の手で作られていた。この映画の凄いところはそのエキストラの数によるリアリティーと迫力であると思う。引きの画で遠くの丘をあるいている小さな人影その一つ一つが人間なのだ。その総数は五万人!日本なら一つの市が作れるレベルだ。それを統制していた人はもはや市長に近い(場合によってはそれ以上の)かなりの統制力を持っていたに違いない。それだけ多くの人が協力して作った映画だ。今でも多くの人の心に残っているのだろう。