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ベン・ハーのUえいのレビュー・感想・評価

ベン・ハー(1959年製作の映画)
3.5
「グラディエーター」繋がりでローマ帝国を描いた本作を見てみた。本作はウィリアム・ワイラーによる、原作小説の三度目の映画化にあたる。212分もあって日和ったが、なかなか面白かった。

時代としては「グラディエーター」より前の紀元26年ティベリウス帝の時代だ。そしてキリストが登場する事に驚く。

舞台はイスラエルで、主人公はユダヤ人貴族のベン・ハーだ。地元民からも愛されている人格者だった。そこに幼馴染で親友のローマ人メッサラが軍司令官として赴任し再開する。しかしメッサラが同胞のユダヤ人を密告させようとした事をきっかけに仲違いし、ベンハーを母・妹と共に冤罪で捉えてしまう。

そこからベンハーの復讐劇が始まる。この辺はまんま「グラディエーター」と似たプロットだ。ガレー船の漕ぎ手という過酷な刑から脱出し、とうとう戦車レースという形で宿敵メッサラと対決する。ここは「スターウォーズEP1」のポッドレースという感じで、なるほどこういう古い作品が元になっているから普遍性を感じたのかと感心した。

そして、母妹とも再開するが二人はハンセン病にかかっていた。三人はゴルゴダの丘へ向かうイエスを見にいくが、ベンハーに水を恵んでくれた男だと知りーー。

流石に長かったけど素直に面白い。キリストの人生が重ねられていると言うと宗教色が強く思ってしまうかもしれないが、あくまで裏の話という感じでベンハーの復讐譚がメインになっていて見やすかった。他にも三回映画化されているのでその内見たい。
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