美女をブサイク面の地下ミュータントが拐って"Welcome to the underworld."って囁く。たまんねえな。
クライヴ・バーカー原作、脚本。だからといってヘル・レイザーの異次元悪夢な世界観と比べちゃうと、漫画版デビルマンと映画版デビルマンくらいの違いがある。
時折流れるゴブリンみたいなドラムで騙されると思ったら大間違いだぞ。

本作と「ロウヘッド・レックス」を経て、クライブ・バーカーは自身で「ヘル・レイザー」を監督することにしたとかどうとか。
まあ、そうでしょうよ（笑）


例えば編集とかカメラアングルとか、そういった映像作品としての技術はちゃんとしている印象がある。音楽が今の感覚からするとダッセえんだけど、その当時としては最先端であろう。だからそこは何も言う気は無い

けど、主人公がなんかダサい。ヒロインも美人だけど頭が悪そう。肝心な2人にこれといった魅力がない。

そして何より、色々引っ張る割に物語に奥行きが無い。きっとバーカーの原作においては地下世界の住民たちはもっと個性的で魅力があるのだろうが、本作においては単なる薬害被害者でしかなくて、ヒロインが彼らと行動を共にするこれといった理由が見出せない。

そもそも物語が謎。
悪い医者が変な薬作って、その被害者が地下に潜ってる。ヒロインは免疫があるらしい。ハードボイルドっぽいけど雰囲気がそれっぽいだけで、話を追うほどの楽しみがない。


これだけクソミソに言ってるけど、なんやかやで既に3回も観ている自分はなんなのだろうか（笑）

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