現代にも通ずる怖いスリラー映画です。
朝鮮戦争中、レイモンド・ショー(ローレンス・ハーヴェイ)率いる部隊が捕虜になる。その間に彼らは、洗脳の実験台にされる。
洗脳されていることを自覚していないのが怖い。人間が一番怖いのは盲点だから。クイーンを見て、洗脳のスイッチが入るという設定が興味深い。なんでも道具にスイッチがあったほうがいいもんな。
周りにスパイがいるのも怖い。自分たちがやるより、人にやらせたほうが疑われにくい。さらに、何かあればすぐに対応ができる。
ベネット・マーコ(フランク・シナトラ)はレイモンド・ショー(ローレンス・ハーヴェイ)がクイーンを見せれば洗脳モードに入ることを逆手に取り、大統領候補の暗殺計画を中止することを命令する。この展開もすごくいいなと思った。
とにかく、設定が凝っている作品だなとおもう。感心する部分も多く、事件系の映画が好きな私にとっては、満足なできである。
「コンプライアンス 服従の心理」でもわかるが、洗脳は頑張ればだれでもできる。実際に洗脳が行われた事件って起きているから、余計に危機感が高まる。
これのリメイクもあるので、そっちも見たいと思う。