影なき狙撃者の作品情報・感想・評価

「影なき狙撃者」に投稿された感想・評価

滝和也

滝和也の感想・評価

3.9
レッドチームの恐怖

共産主義陣営北朝鮮
自由主義陣営大韓民国は
強国の代理戦争として激突
やがて38度戦を国境とし
休戦した。

その直後、共産陣営の
不気味な陰謀が
アメリカを襲う…。

「影なき狙撃者」

ジョン・フランケンハイマー監督が外連味たっぷりな語り口で送るスパイ・サスペンス作品。複雑で入り組んだストーリーは政治劇であり、サイコ的でもあり、正にエンターテイメント。そのシャープな映像と共にサスペンスの佳作ですね。

マーコ大尉、レイモンド軍曹率いる偵察小隊は裏切り者により北に拿捕され、満州へ送られる。そこで催眠処置による洗脳が施された彼らはレイモンドを英雄としてアメリカに帰国した。レイモンドはあるモノを見ると暗殺者に変わる様にされていた。不思議な夢に悩まされたマーコ少佐はレイモンドを調べ始める。

冷戦下ならではの、共産陣営を悪役にしたサスペンスであり、洗脳と言う恐怖を煽る様な設定を用い、更に悪辣非道なイメージを刷り込んできます。その洗脳シーンは正に悪夢の様で不気味なイメージでした。

また中々ストーリーは凝っていて…レイモンドが洗脳されているのは、丸わかりですが、計画の標的が中々わからない。核心に中々行かない(笑)しかも共産陣営に組みしているのは…と、おぉなるほどとなりますしね。また暗殺者に変わるキーが中々面白い。その部分は上手くストーリーにかかっていて…サイコ的な展開ですから。

ラスト近くの狙撃までのシーンはカットバックが巧みで緊張感があってサスペンスらしさに溢れてますし、そのラストの寂寥感も良い?後味として残ります。

主人公のマーコ少佐にフランク・シナトラ。レイモンド軍曹にローレンス・ハーヴェイ。今作はローレンス・ハーヴェイに軍配が上がりますね。硬質的な不気味さを持つ洗脳された男。普段とのギャップが出やすく演技力を要求される中、見事に演じきってますからね。またこの二人に絡む2名のヒロインが美しいのでご注目下さい。

赤狩りと呼ばれた反共産主義の嵐吹き荒れた時代背景から、洗脳と言う自分を失わせる、国が自由を奪う悪魔の行為を共産主義に掛け合わせ、より怖さを煽るエンターテイメントサスペンスとして成立させている作品です。そのノワール的な撮影、ストーリーと合わせ楽しめました。
Jimmy

Jimmyの感想・評価

3.8
この映画、学生時代から観たかったが、なかなか映画館で上映されなかった。
NHK-BS2で放映されたので、ようやく観た。

朝鮮戦争の元捕虜が、トランプの「ダイヤのクィーンを見ると人殺しする」ように洗脳される戦慄の映画だった。

怖くて面白いジョン・フランケンハイマー監督作品。
現代にも通ずる怖いスリラー映画です。

朝鮮戦争中、レイモンド・ショー(ローレンス・ハーヴェイ)率いる部隊が捕虜になる。その間に彼らは、洗脳の実験台にされる。

洗脳されていることを自覚していないのが怖い。人間が一番怖いのは盲点だから。クイーンを見て、洗脳のスイッチが入るという設定が興味深い。なんでも道具にスイッチがあったほうがいいもんな。

周りにスパイがいるのも怖い。自分たちがやるより、人にやらせたほうが疑われにくい。さらに、何かあればすぐに対応ができる。

ベネット・マーコ(フランク・シナトラ)はレイモンド・ショー(ローレンス・ハーヴェイ)がクイーンを見せれば洗脳モードに入ることを逆手に取り、大統領候補の暗殺計画を中止することを命令する。この展開もすごくいいなと思った。

とにかく、設定が凝っている作品だなとおもう。感心する部分も多く、事件系の映画が好きな私にとっては、満足なできである。

「コンプライアンス 服従の心理」でもわかるが、洗脳は頑張ればだれでもできる。実際に洗脳が行われた事件って起きているから、余計に危機感が高まる。

これのリメイクもあるので、そっちも見たいと思う。
朝鮮戦争の英雄であるレイモンドが東側にトランプのクイーンを使った洗脳で政府要人や次期大統領候補を暗殺しようとしていきそれを元上司のベネットが止めていく映画
冷戦下という背景そして何より公開時がキューバ危機最中、ケネディ大統領暗殺の前年ということを考えるとより面白い
シンプルな洗脳がより恐ろしさを描いている
非情な母親に操られる息子(ローレンス·ハーヴェイ)。シナトラは謎解き役。
確かに旧ソ連は人間の心理につけ込むような作戦が得意。その延長線上がロシアの米大統領選の介入。冷戦下の悲劇的で怖い話である。
hiroki

hirokiの感想・評価

3.1
朝鮮戦争で捕虜にされたアメリカ兵がソ連の科学者に洗脳されて帰国して大統領候補を暗殺する話がケネディ暗殺の前年に公開されたという歴史的な意義がある作品。アメリカ側の黒幕がアカ狩りをする方だったというのが面白い。洗脳者の正体を探る場面で色々な容疑者の写真の中に日本の犯罪者として岸信介が一瞬写る
masa

masaの感想・評価

3.5
小説原作
1952年の朝鮮戦争からの帰還兵たち
東側に催眠をかけられたまま英雄と持ち上げられる軍曹
陰謀を阻止すべく動く上官の大尉
東西冷戦の脅威
Kir

Kirの感想・評価

2.0

このレビューはネタバレを含みます

洗脳された男の話。

今でこそ洗脳の描写が逆に珍しいけど、当時は普通に有り得たんだろう。

ママに頭が上がらないのもアメリカらしい。

リーもお綺麗。一度見たら忘れられない顔。

オチもふーむとなる。

時代が垣間見える映画です。
死ぬまでに観たい映画1001本より502本目

これMCUのウィンターソルジャーはこれのオマージュなのかな?

これが立証できちゃったら罪になるのかしら?( ̄▽ ̄;)
でも、サイコスリラーというよりサスペンス要素が弱いのであまり緊迫感はなかった気がする。
ShotaOkubo

ShotaOkuboの感想・評価

3.0
冷戦の悪夢を描いたポリティカル・スリラーです。

当時、実しやかに囁かれた陰謀論を物語にした1本です。

夢現を語ってみせた 360°のパンショットは見事でしたが、不問にできない鄙びた表現や要らぬ寄り道も目に付きました。
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