萩原くわがた

クリッター3の萩原くわがたのレビュー・感想・評価

クリッター3(1991年製作の映画)
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田舎の一軒家、田舎の街ときて3作目は都会の集合住宅でクリッターが暴れる。アパートビルなので縦長の構造やエレベーターシャフトを使った攻防が面白い。

クリッターシリーズの犠牲者の特徴として、性格が悪い嫌なやつがどんどん死にがちなんだけど本作もまさにそんな感じで、まるで死刑宣告を自らに言い放つかのようにように憎まれ口をボヤくチンピラ崩れみたいなのが出てきて凄く安心してしまう。

クリッターの動きは本作でさらに進化を遂げ、その場で丸まって高速回転した後に勢いよくスタートダッシュで飛んでいくソニックのようなムーブなんかもし出す。引き出しが多い害獣は見てて楽しい。

レオナルドディカプリオの初出演映画(チョイ役じゃなくて結構しっかりメインキャラやってくれてる)ということで16歳のレオの演技を楽しめるのも本作のポイントかもしれない。普通にめちゃくちゃ演技が上手かった。

前作までの登場人物を一新したかに見えた3作目だけど、本作でもチャーリーが現れて頼れるのか頼れないのかわからない絶妙な戦力で共闘してくれる。やっぱりチャーリーが来てくれる瞬間はすごい嬉しくて、作品を追うごとにどんどんチャーリーが好きになっていくのが自分でもわかる。

同じような雰囲気に見えて割とマンネリを感じないクリッターシリーズ、なかなかに凄い映画なのかもしれない。