ベニギツネ

ミラージュのベニギツネのレビュー・感想・評価

ミラージュ(2007年製作の映画)
2.5
Gyaoにあったから。
ダサい。
設定、ストーリー、演出、音楽、主人公のコスチューム、小道具、構え、挙動、相棒志願者に至るまで、ダサい点を全て列挙することはこの映画の全てを語るに等しい。最高。
逆にダサくないとこは、ホンモノ臭が凄まじい格闘アクション。長身で髪のあるジェイソン・ステイサムみたいな主人公が披露する、ガチ過ぎて映画向きじゃないような気さえする空手技にはちょっとヒく。しかもお手製の真っ青(ダサい)なマスクをかぶって。
驚くべきことに、彼は劇中一度もまともに言葉を発さない。でっかくてべらぼうに強い反面、不器用さ故の悲哀を湛えた彼が、愛おしくて仕方がない。彼を嘲笑った連中を一人残らずボコボコにしてこう言ってやりたい。「分かる。」と。
役者そのままで、ハリウッドリメイクの計画があるみたいだけど、余計なことしないで欲しい。こんなんだからイイの。
"Life on Mars"がかかった瞬間、ハナが出た。