爆裂BOX

SIX シックスの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

SIX シックス(2008年製作の映画)
3.1
深夜のモルグ《遺体安置所》で清掃の仕事をしているマーゴは、自殺した職員の亡霊が出るという噂に悩まされていた。そんなある夜、若い子供連れの夫婦が助けを求めて来て…というストーリー。
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のヘザー・ドナヒュー主演のオカルトスリラー。
ガス欠で困っているという一家をモルグに入れるマーゴだが、更に二人組の男が現れ、一人は大怪我をしており助けを求めてくる。電話は不通で助けを呼ぶこともできない中、6人を狙う謎の男の影が現れる、という内容です。
サスペンスのジャンルに並んでたりしますが、内容的にはホラーですね。
序盤、清掃作業を行うマーゴの日常や刑事達の会話等が描かれますが、そこで頻繁にフラッシュバッグ映像が挟まれます。恐らくこれから起こる事なのかな?と予想したりしましたが、流石に頻繁過ぎて途中からちょっとウザくなってきましたね。以前勤めていておかしくなって自殺した職員の映像も挟まれてちょっとオカルトチックな雰囲気あります。刑事達の最初話してた事件は特に特に関係なかったな。
いつもの様に出勤したマーゴが、近くの道路でガス欠に見舞われて助けを求めて来た幼い娘連れた若い夫婦や事故に遭って重傷の男連れた男が飛び込んできてモルグ内が慌しくなってきますが、ここで謎の黒フードの男が現れて一人づつ襲って殺していきます。ここら辺はスラッシャーっぽい雰囲気ありました。ホース口に突っ込んでガソリン飲ませたり、メスで切りかかってきたりしますが、そんな強そうに見えないので怖さはあんまりないかな。グロいシーンもないです。
登場人物の中では子連れの夫婦の夫ピーターが、最初家族にも他人にも高圧的な言動してましたが、結構行動的で頼りがいはありましたね。怪我氏と男連れて来たジェイコブ役がNHKで昔やってた「ハイスクール・ウルフ」の主演ブランドン・クインでなんか懐かしかった(笑)
朝になって幼い少女と共にモルグを脱出したマーゴが辿り着く真実で全てが明らかになるドンデン返し系ですが、マーゴや登場人物がモルグの管理人ジョージに話しかけた時の反応や、意味ありげに映される宗教画、外に助けを求めに行こうとしたピーターとジョージが何度やってもモルグに戻ってきてしまう所や犠牲者の死体が消える所等で大方の人はこのオチ予想付くと思います。何より邦題が同じオチの映画とそっくりですし。似た映画他に言うなら「-Iessレス」かあれ程恐怖演出など上等ではないですが。ただ、ネタバレシーンも伏線の回収延々見せるだけで「そこまで丁寧に説明しなくとも…」とは思いましたね。殺人鬼の行動に実は意味があった所はちょっと良かったかな。でも、スコップで殴りつけたりしたところは上手くリンクしてない気がするけど。
ラストは、受け入れなかったマーゴは延々さまよい続けるというか、あの中で助けを求め続けるのか…
ちなみにジャケットの某漫画のともだちは一切登場しません。何考えてあれと結びつけようと思ったんだろう…内容全然かすってもないのに。
個人的には普通に見れましたが、怖さや緊張感などはあまりなくてオチも大抵の人すぐわかると思うのでそこまでオススメはしないかな。