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『女王と祖国のために』に投稿された感想・評価

Jeffreyの感想・評価

2019/03/09 08:11

2.8

‪「女王と祖国のために」‬
‪大好きな俳優D.ワシントン主演映画で知られてない作品は本作とミシシッピーマサラぐらいだろう…何せVHSしか無いのだから。物語はフォークランド紛争で戦った黒人兵が国に戻り、様々な仕打ちを受ける社会派サスペンスドラマで88年の映画で翌年彼はグローリーでオスカーを受賞する。‬

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社会派混じりのクライムドラマとして面白かったな。なんで日本版DVD出ないのかね(VHSはあるみたい)

1979年セントルシアがイギリスから独立、1981年のイギリス国籍法を頭の隅に入れておくといいかもしれないが、知らなくても話の流れでわかるようになっているから大丈夫。

貧困や差別から逃れるためイギリス軍としてフォークランド紛争を戦ったルーベン、軍を去って日常に戻るがそこはまだ以前と変わらず。それでもなんとか生活していこうともがく姿が描かれる。

戦争PTSDとは違う。国のために命をかけて戦ってもその後の生活は変わらないどころか悪くなっていき、犯罪に手を染める者も多い中、ルーベンはギリギリのところでモラルを保っているように見えたが……。

そんなところに落とし穴があるとはね。
トラブルはあるものの、ルーベンは彼なりになんとか前向きになっていける気配はあったし、たぶん本人もそのつもりだっただろう。

これは国の政策が酷い。80年代イギリス、サッチャーの時代、社会制度の歪みからこぼれ落ちる人たちがここにも。
これはフィクションだけど実際にあってもおかしくなかった話だな。

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