堀エマソン

光陰的故事の堀エマソンのネタバレレビュー・内容・結末

光陰的故事(1982年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

タ・ドゥツェンの第1話「小龍頭」と、エドワード・ヤンの第2話「指望」がよかった。
小龍頭=恐竜くんは、恐竜が好きな小学生の男の子だけど、家にも学校にも居場所がない。ただ一人、親戚の女の子とは恐竜の人形を一緒に探したことから仲良くなれたのだが、すぐに別れが来てしまう…
『大人は判ってくれない』を思わせる主人公がひたすらいじらしい。靴紐をしょっちゅう結び直してることからどんくさい性格が浮かんでくるのがなんともかわいいです。
子供と大人の世界の狭間にある中学生の少女を描いた第2話は、主人公と、浪人生だけど夜な夜な遊び歩いている姉、母子家庭を支える母、幼馴染の(一、二歳年下の?)少年、間借り人の大学生、それぞれの距離感が見事でした。