がんドレ

金星怪獣の襲撃のがんドレのレビュー・感想・評価

金星怪獣の襲撃(1968年製作の映画)
2.8
あまりにも難解な内容で、見終わってからググってしまった。そして謎はだいたい解けた。

どうやらもともとはソ連の映画なんだけど、ロジャーコーマン御大が買い取って金星人(というか貝殻ビキニの金髪美女集団)のシーンを足したものらしい。さすがすぎるというか、無茶苦茶すぎるだろ。
道理でモノローグが多いし台詞と演技がバラバラだし、そもそも地球人と金星人が全く絡まないわけだ。

結果として、宇宙開発で金星を探査してトラブりつつも金星に可能性を見出して帰還する地球人サイドのストーリー(金星人には会えなかった)と、聖地や神を汚した謎の宇宙人(つまり地球人)に対してキレてシャーマニックな攻撃を仕掛け続ける金星人サイドのストーリーが同時に楽しめるすごい映画だった。

地球人サイドでは自然現象の脅威として火山が噴火したりするんだけど、金髪美女サイドではそれは祈りによって引き起こされる神の怒りになっているという。
二つの軸が関連を持ちつつも別物として進行していき、最後にとある事象で収束してまた別れていく様はまるでノーラン映画のようともいえる、多分、おそらく。

最後の謎は、何故これがとても正規品とは思えない映像品質と字幕がついてprimeビデオで配信されているかということかな。
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