若干20歳で全米オープン優勝したアメリカンゴルフの父フランシス・ウィメットの伝記作品。
1900年。貴族階級と平民階級の差別が色濃く残っている時代。
ゴルフは、上流家庭の嗜むスポーツとして知られていた。
ゴルフコースのすぐそばに住んでいるフランシス・ウィメットは、キャディのアルバイトをして家計を助けている。
1913年、20歳になった彼に全米アマチュアオープンへ出場する機会が訪れるが、父親に強く反対されてしまう。
『手に職をつけてい働きに出ろ!』
厳しい父親の言葉に悩むフランシスだが…
若かりし頃のシャイア・ラブーフの演技がとても新鮮ながらも、見劣りする事なく安心して観ていられます。
才能がありながらも環境に恵まれず、花開く事なく終わってしまうケースはスポーツの世界では星の数ほどあるでしょう。今作では、生活水準の低い階級のフランシスがアメリカンドリームを掴むまでを描いてますが、そこに到達するまでの過程がとてもリアルに感じてしまいます。
階級差からの差別的な扱いや態度、そしてフランシス自身の精神面やプレイ中の極度の集中状態など素晴らしい描写となってますね。
見所は数多くありますが、個人的には小さなキャディのエディ役のジョシュ・フリッターとシャイア・ラブーフが相性抜群のコンビを魅せてくれるのと、ラストでのフランシスと父親のやりとりです。