ハレルヤ

醜い奴、汚い奴、悪い奴のハレルヤのレビュー・感想・評価

醜い奴、汚い奴、悪い奴(1976年製作の映画)
3.7
イタリアのとある貧困街に住む大家族。彼らの奇妙な日常を描いたブラックコメディ映画。

タイトルの通り、醜い奴、汚い奴、悪い奴が揃い踏みの映画。大都市ローマの下町にあたる場所でバラックに住む仕事で片目を失った父親と太った妻。その子どもたち10人の大家族。彼らが織り成す生活実態を捉えた内容。

見てて生理的に無理!と思うような場面ばかりです。普通に考えてそんな映画誰が見たがるんや?という話ですが、不思議なことに物語の持って行き方、音楽などちょっと凝った演出。それらのおかげで最後まで見れる仕上がりでした。

父親のクズっぷりが逆に清々しく、物語の見せ所に上手く誘導。そんな父親についていけないと嘆く家族たち。その対立の深みは時間と共に進行しているのが分かります。そしてラストのドタバタに繋がります。あの火事のシーンどうやって撮影したんや。笑

最初は外れかもなぁと思っていた作品でしたが、思っていた以上に楽しめた一作。
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