りす

闇のバイブル 聖少女の詩のりすのレビュー・感想・評価

闇のバイブル 聖少女の詩(1969年製作の映画)
5.0
主人公の少女、ヴァレリエの妄想が繰り広げられる、現実か夢なのかあやふやな世界。
ゴシックロリータ映画の最高峰のひとつ、といわれていたため以前から観たくて、やっと手にいれましたっ。

タイトルから想像するに、中2病的な"悪夢"が繰り広げられます。面白い!
ちょっと主人公が心配になっちゃいますが笑。

そして、映像と音楽の美しさは圧巻です。
好きな人はすごく好きだと思う。
耽美、可愛らしさの中に毒のある世界観。
シュルレアリスム。
美少女、繊細な衣装や小道具、アンティークの調度品..
中世の絵画を見ているような美しさがあります。
とても芸術的!

ただストーリーに触れるとすれば
他の方も書かれているように、事前知識がない状態で見ると、お話の筋が分かりづらいかもしれません。
でも、意味があるのかないのか分からない描写だったり、次々と場面が切り替わっていき脈絡がないような展開が、この作品の魅力を表現しているようにも感じました。

タブーなテーマを扱っていますし、刺激的なシーンも若干ありです。一般受けはしないと思う。
観る人を選ぶ作品かと思いますが、私は好きです。
アングラ、サブカルな世界観が好きな方、芸術的な作品が好きな人は楽しめるかと思います^ ^
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