闇のバイブル 聖少女の詩の作品情報・感想・評価

「闇のバイブル 聖少女の詩」に投稿された感想・評価

高澤奏

高澤奏の感想・評価

3.0
シュルレアリスム的な起承転結を起こす物語と、エメラルド調の映像美が脳みそを直撃する。江戸川乱歩ばりの窃視描写など、エロスも散りばめられており、少女の無自覚な色気にはおじさん一同参らされること間違いなし。『第七の封印』のベルイマンに近い世界観があり、こっちでは死神の代わりに吸血鬼が登場します。ラストの全キャラ参戦ズンチャズンチャ踊りは、つい俺もテレビの前で踊ってしまいました。ズンチャズンチャ
Qちゃん

Qちゃんの感想・評価

4.2
女性へと変化しつつある少女ヴァレリーが持つ性に対する憧れや恐れ、罪悪感、嫌悪感といった様々な思いをダーク・ファンタジーとして表現したチェコの映画。あのシュバンクマイエルもこの監督好きらしい。

イメージは「オペラ座の怪人」にも繋がる部分が多いと思う。「白面の吸血鬼」と「ファントム」に代表される、性の持つ抗えない暗い魅力と、その暗さへの恐れ、そして圧倒的な存在感と包容力を持つ父親の面影。対する「オルリーク」と「ラウル」に代表される、優しさや愛の繋がりとしての性の光の側面、心休まる、現実において理想的なパートナー、そして自分を気づかってくれる兄としての存在。その他、ヴァレリー自身の描かれ方も、矛盾するようで実は精神描写としては筋が通っており、見ていて興味深かったり、時には共感できたりする。悪者であるはずの吸血鬼にも、見ていて恐ろしさを感じる事はない。

編集・演出は、いかにもチェコのシュールレアリズム。白昼夢のように取り止め無いが、こういう映画に特有の甘く濃密な空間的な息苦しさがなく、落ち着いてみていられる。
GEN

GENの感想・評価

2.5
ロリータ映画は「小さな悪の華」しか見ていないが、1969年製のそれと1970年製の今作でこうも内容が変わってくるのか、というのが第一だ。

どちらも初潮を迎えた幼い処女の、良くも悪くも無邪気な純粋さ、大人になっていくことの恐怖と好奇心、自身を取り巻く退屈で窮屈な環境への抵抗、これらの要素を幻想的に、そして頽廃的に描いた作品だ。しかし小さな悪の華ではゴシック要素を散りばめながらも話はギュッとまとめあげられていた。今作は端的に言うのなら白昼夢。

話の連続性なしに抽象的なシーンがバンバン流れるので、理解するのではなく心に染み込ませるべきといったところ。蜷川実花の「さくらん」、「ヘルタースケルター」が赤を基調とした画面作りを彷彿とさせる真っ白な画面、それによって赤色が映える絵画的な手法。耳飾りや真珠、いたちに鶏といった様々な意味を内包したアイテムの数々も面白いところ。

ただ、個人的に吸血鬼要素があんまりいらなかった気がするな~ 「血」が初潮のイメージと重なるのはわかるんだけど絵面的にチープで楽しめなかったな~

まあ見る人によって幽玄の世界にもただの雰囲気映画にも見える作品でした。

(邦題はわけわかんないけど絶妙に中2臭くて惹かれてしまったので叩けないです)
あや

あやの感想・評価

4.2
厳格な祖母と暮らす少女ヴァレリエの町に旅芸人がやってくる


ストーリーは処女であるヴァレリエの血を求めてヴァレリエが大人たちから狙われる話なんですが、夢のように整合性が無いので、ストーリーというより血が花に滴る瞬間や川辺で少女たちがキスしている瞬間、そういった絵画のような瞬間を映した映像を楽しむ作品。


チェコ語って本当に何言ってるかわからなくて魔法の言葉みたいな感覚があるんですが、そのチェコ語で奇妙な登場人物たちが話しているのと、旅行した時にも感じたチェコのおとぎ話のような街も合わさって、この映画では独特の世界観をつくりあげていてツボ。
Kefu

Kefuの感想・評価

3.3
初潮をむかえたヴァレリエちゃんのもとに吸血鬼がやって来ます、お耽美です。
チェコらしい雰囲気を味わう映画。

邦題も原題の『ヴァレリエと不思議な1週間』で良かったんじゃ…
話はわかることはわかるが耳飾りによって場面転換が頻繁に行われるのでもはや映像を楽しむことにした。純白の花に落ちる血によって初潮を表現したり、ヴァレリエの血を奪いあったり、処女崇拝の気がある。だがヴァレリエを魔女として火あぶりにしようとしたりするシーンなどジャンヌダルクがそうだったように崇拝だけではなく汚そうとする者もいるわけだ。
少女の純潔を巡った兄妹の愛や吸血、火刑それらが目まぐるしく展開して耽美が溢れている。いたちやおばあさまの美しさも素晴らしい。もちろん肉欲に溺れる女性たちも
ある吸血鬼に狙われた女の子のお話です(^-^)

最初映画の雰囲気に飲まれて 見辛さすら覚えましたが、10分も見てたら慣れてきました。

主人公の少女の美しさと不気味な吸血鬼の存在が相まって不思議な魅力がある作品でした。

雰囲気★★★
見易さ★★★
やじま

やじまの感想・評価

3.3
メルヘン、ホラー、シュルレアリスム、性、チェコ感etc色々な要素があって1時間ちょっとよくわからない夢を見ている感じだった。話の筋のぼやけかたとか本当に夢っぽい

現代で同じ作品を撮ったとしても安っぽいし厨二っぽすぎて見てられなさそうだけど正直69年のチェコだから良しみたいなとこある。なんとなく忘れられない作品になりそうな予感
Ryosuke

Ryosukeの感想・評価

4.5
白を基調にした画に、血、鶏のトサカ、火、ワインの赤が映える絵画的な映像。花に血が垂れる描写、火あぶりなどが特に美しい。
幻想的かつ超現実的であり、一応筋のようなものはあるが、イメージの断片の連続という印象が強い。
ゴシック調の画、白塗りのモンスターである吸血鬼からヘルツォーク版の「ノスフェラトゥ」を思い出す。
誰が親で、兄弟で、「イタチ」で、ということがよくわからなくなってくる。司祭と白塗りの怪物って同一人物なのか?
処女性と老い、死への恐怖が対比される。
主人公には純潔、生、白のイメージが、「イタチ」や吊り下げられた神父には悪、死、黒のイメージが付与される。全体的にそのようにして二元論的に描かれてきたものが最後には混じりあう。
神父が主人公を襲う良くないものとして描かれているのが気になる。(「イタチ」も神父だと名乗っていた?)
飛び立つ鳥の動きが完璧に収められているショットが幾つかあり印象的。
兄の目線がかなり卑しいものに見えるショットが一つ入って来るのが怖い。
最後には双方が和解し、混じりあったと思ったら、全てが消えポツンと主人公を乗せたベッドが映る。全ては夢だったのか。
Abby

Abbyの感想・評価

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エロッティクファンタジー?みたいな映画?

???ばかりなの自分だけ( ´∀`)?

初潮がきて大人になった女の子への試練?

出てくる人達皆、性欲を恥ずかし気もなく露に野外でしてるわ。牧師は小娘に欲情、襲う(((((゜゜;)

タイトルにあるように聖書に関係した話なの?
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