刑事ドラマではあるがドキュメンタリータッチにした作りが実に効果的であり、刑事ものの中でも群を抜いて面白い作品。
ポパイ自体のキャラだけでも最高な出来であり、ジーン・ハックマンの執念に燃える刑事役が一際強く印象に残るし、その人物造形でもハックマンは成功している。
そして今や伝説にもなっている中盤の電車を追う高架線でのカーチェイス。
今見ても充分通用する迫力だが、考えられないほどのスピード感を実現させている。
最初見たときスタントマンは本当に死んだんじゃないかと思った(笑)
そこから階段での有名なあのシーン。ここでも非情なまでのポパイという刑事の執念が浮かび上がる仕組みになっている。
ドキュメントタッチだからこういうラストも有りだと納得できます。