バーで歌手しながらテレホンセックスで生計たてるデボラハリー。ぼちぼち楽しめるサイコスリラーでした。グレイスザブリスキーも出てる。刑事が持ち込んできた逆探知マシンが子どものおもちゃみたいで可愛かった。

デボラ・ハリーがブロンディ解散中の低迷期に主演したB級サスペンス　
パブのシンガーとテレフォンセックスで食い繋いでいる彼女だが、ある晩テレフォン3Pを求めてきた変態と遭遇
まっ、この手の商売には変態は珍しくないが、しかし電話の向こうからは真に迫った女性の叫び声が…
実際に殺人が行われたのでは？
不安に駆られた彼女は警察に相談するも誰もとりあってくれない
100万回くらい見た定番パターン
でも、ひとりくらいは信じてくれるんだよねー、と思った途端ひとり登場、刑事さんです
ここまで捻りのない脚本に乾杯したいくらい
さて、デボラ・ハリーは電話を握っているか、ステージで歌っているかの省エネ演技が終盤ちかくまで続くが、クライマックスでやっとこさ動く
変態に間違えて拉致された妹を救う為、チンケな逆探知マシンで居所を探り、そして突入
この犯人＝変態野郎はまるっきりマンガみたいな奴で、火炎放射器振り回すのには笑えた
駆けつけた刑事は犯人と彼女が揉み合っているにも関わらず、結構遠くから銃撃開始
いや、すぐそばに彼女がいるし、犯人が逆上したら大変な事に…
とくに大変にはならず、素直に応戦する犯人
最後はデボラが奪った火炎放射器で攻撃
変態野郎は直撃食らって転落死
デボラ・ハリーは本作から5年後に再結成したブロンディに参加、今に至る
気勢の上らぬ本作はいわば恥ずかしい過去？になるのでしょうか

当時見たらなかなかのセンセーションだったかもしれない。今見ると、警官の男は何やってるんだ！とか突っ込みどころ満載だけど、、なかなかのサスペンスに仕上がっている。犯人に殺されているのが日本人ってところや日本語が聞こえてくるのには驚いたな。