図らずもクリスマス映画。クリスマス映画であるというだけで株が上がるけど、映画そのものはそこそこ。パイパー・ローリーとロック・ハドソンがヨリを戻す瞬間が映らないの、明確に不満。別にメロドラマじゃないから描く必要ないというのはそうだけど。
サークの描く母娘関係って本当に生々しい。リアルとかではなくて。結婚の反対をするのが父じゃなくて母なんだよな。
男性二人の同居は『悲しみは空の彼方に』での母娘二組同居を思い起こさせた。男二女一の三角形を形成しない男二人の同居のようで興味深く見たけど、あの老人は女の子に対してかつての思い人を重ねているし、キャスト的にはそれは同一人物である。穿った見方をすればこの二人はやはり同じ女性を軸にした二人であり、その女性は交換可能というより役(孫娘と祖母)が交換可能である。で、いつ彼女が誰になるかは当人ではなく男の方が決める。自分の祖父よりも好きだわ、と女の子に言われる時、彼女は彼女自身の言葉として言ってるが、老人はその言葉に彼女の祖母を見ている。ちょっとこの見方は揚げ足取りが過ぎる気もする。
予告編の最初のアニメーションがフォールアウトみがあって良い。
https://youtu.be/u7RHcfNJwmI?si=qNLPUVpvXa2V5Nss