映画武士道

奇跡が降る街の映画武士道のレビュー・感想・評価

奇跡が降る街(1991年製作の映画)
3.7
結論としてはかなり(まあまあ?)面白いです!

作品の導入部分はクリスマスイブのニューヨークの夜。スタジアムで宝くじの抽選会が行われている。650万ドル(現代の為替レートで約9億2,724万円。当時だともうちょっと円換算だと高い感じですね。すごい大金です。)の宝くじに当選した男。
なぜか当選したのにうれしそうじゃない。それどころか運命を呪い、神様に向かって怒りの言葉を吐いている。挙句の果てにはクリスマスイブの夜に教会に行って石を投げつけステンドグラスを割って逮捕。

なぜこの男は物凄い大金をゲットしたのに不満を並べているのか?神様を呪い教会を襲撃するほど何に怒っているのか?

ヒントとしてはスタジアムに予約していた当日の予約席は家族6人分あったのだが、当日は主人公の一人だけしか来なかったこと。
そして主人公が「俺はどうせついてる、今日の宝くじもどうせ当たったちゃうんだろうなあ」という台詞。抽選前から自分が当たるのを確信してるかのような台詞。しかもうんざりしてる感じ。どんだけ運がいいんだこの男?

非常に興味をかきたてられる良い導入部分です!

人生にうんざりするほど運に恵まれまくった人生なのでしょうか?
あと大金が当たったのにうれしそうじゃない、家族が来ない。というのはお金はあるけど家族運は薄いのかな?とかいろいろ考えさせられます。

そして教会のステンドグラスを割って警察に捕まった主人公。警官の事情聴取が始まり、そこでついてついてつきまくりだったという数奇な人生を送ってきた主人公の人生が語られるのです・・・


こうやって書くとすごく面白い脚本です!
実際かなり面白いです。
最後にも大どんでん返しを作ってあるのですが、最初見た時はおお!なんてすごい大どんでん返しなんだ。感動。と思ってましたが少し時間を置いて考えるとどうも矛盾があって☆を1つ減らしました。
詳しく書くとネタバレになっちゃうのですが主人公が父が作った借金の返済のために主人公の親友のマフィアにお金を借りようとするのですが、最初はそんなん無理。って言ってたのになぜかエンディングでは「実は金をちゃんと貸してあげたよ~」。
1万ドルですごい大金!ってわけじゃないからマフィア君なら普通に出せる金額だと思ったんだけど。
なんであそこで嘘ついたん・・・
父親がこの展開でお前がこうするのはわかっていた!とエンディングで言っているんですがじゃあ、主人公と金の件でもめた時ちゃんとフォローしたら問題なかったでしょ・・・
って思った。
大どんでん返しを最後に作りたいがあまりちょっと無理な展開しちゃったかな~
それがなければ相当いい作品でした。
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