くじら12号

怒りの日のくじら12号のレビュー・感想・評価

怒りの日(1943年製作の映画)
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処刑されて肉体は無くなるけど、魂が救済されるというよくわからない理屈より、ヘアロフス・マーテが「死にたくない」と涙を流しながら放った一言が真実。
自分の心に従った言葉や行いがこの時代においては悪であったり、死に値する。
酷いなと思った人が、次には憐れみの対象となる。深い愛が憎しみを生む。人の心の光と影をカメラは捉えていた。
アンネの表情の変化が素晴らしい。