魔女狩りが横行していた中世のノルウェー。牧師・アプサロンと若妻・アンネの夫婦のもとに、アプサロンの息子・マーチンが帰ってくる所から物語は始まる。アプサロンの元で女性としての生活を諦めた彼女が、同年代…
>>続きを読む まずこの作品はトーキーなので、サイレントの『裁かるるジャンヌ』より見やすかった。この作品でも同じ「魔女」と「抑圧される女性」を扱っている。
だが「ジャンヌ〜」にはなかった、自由恋愛ができないとい…
アンヌ・スビアキアの慄く顔、リスベット・モビーンの幸福と悪意の両極に満ちた顔、シグリ・ニーエンタムの傲岸が凝固した顔といった女たちの顔の印象が目に焼きつくほど凄まじいが、同時にその口から放たれた言葉…
>>続きを読む大好きな『ルクス・エテルナ』で引用されてたフッテージって知って鑑賞。
あの屋根付きの十字架が観れて満足だけど、搾取映画を期待してたからちょっと肩透かしな感じも…
抑圧された環境で悦びに目覚めた女性…
カール・テオドア・ドライヤーの本格的なトーキー映画になる作品。
冒頭、魔女狩りに合う女性が部屋を出て豚小屋の小さな扉から出ていくまでの1分ちかいシーンを長回しで撮影して、かなり作品にのめり込め…
何が凄いのかは言葉に出来ない。
とにかく凄い映画。
ゆったりとした動きと、
それを成立させる始まりから映画全体を貫き通す精神性のようなもの。
カメラには映らない背後で起きているかもしれない恐ろしい…
抑圧から解放されるたびに華やかになってく衣装と舞台、主人公の目線や力強さと他の封建的な人物との対比等、映画文法のベースっぽい部分にすごく忠実に丁寧に撮られてる。
その中でラストシーンの独白は力強く意…
「裁かゝるジャンヌ」と同様、魔女をテーマにした映画だが、「ジャンヌ」が自分は最後まで魔女ではないという意思を持って火刑にされたのに対し、本作は自分が魔女だと認めてしまう話。しかし、主人公のアンネが本…
>>続きを読むいつでも不安だらけだ
心の中で大丈夫かと
1623年 神様を前にして嫌疑が掛かれば自由意志なんてない
火炙り目前にしてまで告発を強要する魔女狩り
幸いなる火刑によって処罰された
神の栄光のために…
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