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怒りの日の靉靆のネタバレレビュー・内容・結末

怒りの日(1943年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしすぎる。無駄が一切ない。光と影のコントラストが最高でした。。

魔女狩りが行われていた時代をただ映しただけではない、空白を残した作品に仕上がっていると思う。
本当にアンネは魔女であり、邪悪な力を使って夫を呪い、息子を誘惑したのかもしれない。その一方で、愛されもせず子供も持てず、姑に嫌味を言われる生活に、突如現れた男と恋に落ちる女にも見える。
火あぶりにされた女は無理やりに拘束され、厳しく痛めつけられていたのに対して、アンネの証言は拘束もされず周りの牧師たちは静かに聞いている。この差に、アンネは魔女ではないのかもしれないと思ってしまう。
息子との関係も誘惑ではない、本当に愛を求めている姿ともとれるアンネ。

いちいちのカットはもちろん、アンネの輝く瞳が印象的で、芸術性も高い。
個人的に魔女というモチーフに興味があるので、やっとこの作品を観れて感動です。。
靉靆

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