安堵霊タラコフスキー

田吾作ロイド一番槍の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

田吾作ロイド一番槍(1927年製作の映画)
4.1
チャップリンの可笑しみとキートンの運動神経を合わせ持つハロルド・ロイド、実は彼の作品はそんな見たことなかったのだけど、この作品を見ればやはり三大喜劇俳優の冠は伊達ではないと唸る。

他の二人以上に虐められている感が強いけどハロルド・ロイドの親しみやすいキャラは良かったし、三大喜劇俳優らしく洗濯物の場面とか動きが面白いところも多くて、その庶民性と動きのギャップが良かった。(立ち回りが結構狡い点も魅力的に思えた)

ヒロインを見送る為に木をドンドン登って行くシーンや一々斜めになっている船体の場面等映像的な面白味のある箇所もそこそこあり、そんなただのアクションコメディ映画とは一味違う楽しさが感じられた点も良かった。

ヒロインとのドラマパートにちょっと野暮ったいところもありはしたけど、ハロルド・ロイドが予期せぬ活躍をする後半(猿も良い味を出していた)とか最高に面白い場面の比率の方が高かったから満足度も高い映画となっていた。