ぬいぐるみ大事そうに抱える奇形モンスターさんに思わず涙( ；∀；)

前作より圧倒的にモンスターさんの出番が増え、ワンコとクリーチャーの二者にしっかりと視点が定まったD.R.クーンツのウォッチャーズシリーズの続編。


アノダイン社の新たなプロジェクトにより人間の遺伝子を組み込んだゴールデンレトリーバー犬と最強の殺戮モンスターAE-74が極秘裏に誕生する。

しかしその計画が国家安全保障局にバレ計画中止、殺処分に追い込まれようとしていた。
しかし、プロジェクトを進めてきた博士によりワンコと殺戮モンスターが脱走。

そんな折、上官を殴り護送される途中のポールは研究所から逃げ出したモンスターに襲われるもレトリーバー犬のアインシュタインの活躍で九死に一生を得る。

かくして目ん玉くり抜き大好きモンスター74号と人間の知能を持った賢いワンコの人類を揺るがすのか揺るがさないのか微妙な戦いが始まる！


前作より圧倒的にB級感が増し、完全なるモンスター映画と昇華された続編ですが、今作も引き続きコーマン製作という事もあり、クーンツの原作とは全く別物のポンコツモンスター映画となっとりましたね、

ウィキによるとワンコとモンスターという原作の一部設定だけを拝借し、完全にオリジナルの脚本で仕上げたってところがもうコーマンの味が出とりますね。

今作のモンスターさんは完全に着ぐるみ仕様で毒毒モンスターのメルヴィンくんに似て超キュートな容姿で、さらに生まれたてなもんで自分が何故殺戮モンスターに生まれてしまったのかという葛藤ありと非常にモンスター側にも焦点を当てているのがミソ。

そんな人間達の勝手な思惑で生まれてしまったワンコとモンスターに実に悲しみがこみ上げてくんな〜
人間達に恐れられ心の拠り所はクマのぬいぐるみのみ、ぬいぐるみ抱きしめてご臨終する哀れすぎるモンスターさんにもう涙涙、、、

何はともあれマッパで入浴中に目ん玉くり抜かれてヌッコロされ、生首をトイレの便器の中に流される主人公の元嫁の死亡シーンが衝撃過ぎるでぇ、、、

• #VHSでどっこいしょ

研究所から脱走した殺人モンスターと、同じくそこから脱走の高知能を授けられたゴールデンレトリバー（とそれを育てた研究員＆拾った脱走兵）の戦いを描いたB級映画の帝王ロジャー・コーマン製作のホラーアクション。ディーン・R・クーンツ原作の前作「ウォッチャーズ／第３生命体」は店に無くこの続編からの鑑賞です。

時々挟まれるモンスターの赤外線風視点は「プレデター」風で、上手く影でごまかしているもののモンスターの造形はよく見ると「プレデター」というより50年代の「大アマゾンの半魚人」のような前時代的なものでやや脱力。

殺戮もそれに伴う特殊メイクも大人しめですが脱走兵をかくまった前妻は首を切断され洗面台に放置されるという凄惨なものだったり、モンスターがぬいぐるみを愛で、瀕死状態でそれを抱きしめる所からはモンスターといえども人間の子供に近い感覚を持つ生物であり、それを生み出した人間達のエゴと罪をさり気無く描いておりB級ながら好印象でした。

犬もモンスターと戦ったり鉛筆でキーボードを操作し文字打ったりとそれなりに活躍し、車に隠れる脱走兵の代わりにYoutubeのどっきり動画の如く運転する振りをするユーモラスなシーンも（モンスターも服を被ってホームレス達に混じったりしてます）。

• #渋谷ツタヤのVHS

ホラーアクション。D・R・クーンツ原作の映画化続編だが、原作に沿っていたのは前作までで、今作はオリジナルストーリー。閉鎖予定の研究所から、天才犬アインシュタインと殺人兵器クリーチャーが逃亡し、攻防が再び。前作以上にがっつりとクリーチャーが登場。その造形に思わず笑ってしまう。出演者は前作から入れ替わっていて、主人公は、80年代人気SFドラマ「V」で主演のマーク・シンガー。懐かしい。