LEE

カンフー東方見聞録のLEEのレビュー・感想・評価

カンフー東方見聞録(1975年製作の映画)
3.6
元の頃が舞台の珍しいカンフー映画
いろんな意味で色々と変わっている一本だった



当たり前だけどモンゴル人はカンフーを知らないので当然違う武術を使うことになる訳なんだけど、最初のモンゴル人同士の戦いが完全にプロレスになっているのは斬新で面白かった(実際そんな武術を使っていたのかは知らないけど
でもカンフー使いと戦い時は普通のカンフーアクションに戻っていたのは残念
変わっているといえばキャスティングで、まぁ傅聲や威冠軍、郭振鋒は張徹映画お馴染みだけどキャリア初期の方でしか張徹映画にでてない梁家仁や劉家輝が出てるのが面白い(しかも二人とも悪役。劉家輝が劉家良映画に出るようになってから張徹映画には出なくなってるのでだいぶ劉家良と張徹の溝は深かったんだななんて思ったりもした。因みにこの映画の撮影中に張徹と劉家良は決別したらしい
そしてなんと黄家達が冒頭出ていて更にびっくり!凄いキャスティングだなと思った


ストーリーはシンプルに修行して敵討ちなんだけど、張徹映画っぽいなと思うのは主人公が複数人いて(その中でもメインはいるけど)、それぞれ得意な技を習得するということ
複数人主人公がいる為、全員同じ拳法を習わせても面白くないと考えて気功や跳躍力など差別化を図っていた
カンフーの内容も安定していたが、特に面白かったのは唐炎燦のセット破壊しまくる戦い方で中々こんなにセットを活かしたアクションはこの時代見ないので良かった



見所が沢山ある楽しい一本
それにしてもマルコポーロの目は節穴なのかな…?(カモフラージュしてるとはいえ顔で気付けよ
LEE

LEE