DORATARO

天才マックスの世界のDORATAROのレビュー・感想・評価

天才マックスの世界(1998年製作の映画)
3.7
独特な撮影スタイルと絵本のような世界観が特徴的なウェス・アンダーソンの原点とも言える作品、それが「天才マックスの世界」( ゚Д゚)!
私立のお坊ちゃん学校に通う主人公マックスはいくつものクラブを掛け持ちしているアクティブすぎる変わり者であるがゆえ学校の成績はダメダメなのです。このマックスの人物像は学生時代、映画や音楽などのサブカルに夢中になっていた監督自身の経験からきているようです。演劇部で脚本を書いたりしている点も同じだそう。

とにかくマックスの溢れる個性が爆発してますけど、それに引けを取らない変わり者がブルームという実業家で、マックスとちょっとした恋のバトルを繰り広げます。この役でもビル・マーレイは良い意味でつまらなそーな表情したニヒルなオヤジを演じてますね。この2人+女性教師のヘンテコな三角関係に起きる化学変化を通じて、単なるコメディではなくそれぞれの人物が最終的には一歩前進できるようなストーリーに落とし込んでいるところが流石だなと思います。

友達の小っちゃい男の子がビル・マーレイの車に唾吐くところすごい好き。
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