僕はランス依存症です

ワイルド・アット・ハートの僕はランス依存症ですのレビュー・感想・評価

ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)
2.5
2024/10/05鑑賞。51点。
魂の自由を信じるニコラス・ケイジの車の降り方がいかつ過ぎる。
【ブルー・ベルベット】の仕上がりに満足していないデヴィッド・リンチがより完璧な作品を求めて本作が製作されたという経緯があり、また本作の撮影中に【マルホランド・ドライブ】のアイデアを思いついている。リンチの映画人生にとって大きな意味のある作品。
ヌードNGだったローラ・ダーン本作で解禁し、彼女以外も含めてオッパイとセックスがとにかく映るのでめちゃくちゃ邪魔。ローラが実母のダイアン・ラッドと共演し、作中でも母娘を演じている。
若者故に感情任せで動き、セックスと快楽を求め続ける姿は映画でありがち。だが、その先に愛を見つけられる人間もいることがこの作品の本質。つまり彼らにとってはこの作品のラストが幸せの形だが、視聴者の多くはその生き方に憧れないだろう。

〈あらすじ・ネタバレあり〉
仮釈放中のセイラー(演. ニコラス・ケイジ)は、恋人・ルーラ(演. ローラ・ダーン)と一緒に駆け落ちする。
ルーラの母親・マリエッタは、セイラーを殺して娘を奪還するため、恋人・ジョニーと殺し屋・サントスを放つ。

セイラーとルーラは泊まったモーテルで、1つ目のセリフを発する前からイカれてるのが分かるウィレム・デフォー演じるボビーと知り合う。
ボビーが小便するシーンは、本当に我慢してたデフォーによるガチ放尿。

ルーラと生活するにも金が必要なセイラーは、ボビーに引き込まれて銀行強盗をやるが失敗。6年間の刑務所生活を終えて出所したセイラーは、ルーラと彼女が産んだ我が子と真面目に生きていく。

【コン・エアー】のぬいぐるみプレゼントは、本作のオマージュだった。