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バットマンのKAZUのレビュー・感想・評価

バットマン(1989年製作の映画)
4.2
〜2018年オスカーを巡る旅路🇺🇸⑧〜

『バットマン』
1990年 美術賞

近年のMARVELやダークナイトシリーズに見慣れたせいか、とても新鮮でした!まるで箱庭の舞台演出のようなセット。IMAXが当たり前になってきてるので、このこじんまりとしたコンパクトな世界観がとても良かったですね。リアリティーに徹したノーラン作品とは真逆。絵画的な世界はまさに初期バートンの最高傑作なのではないでしょうか。1950年代のギャング風の群衆、原色散りばめた煌びやかな80年代の演出、コミック的で美術的なゴッサムシティ、膨大妄想な登場人物達...。

バットマンのトラウマ、ジョーカーの狂気を投影したこのバートン版バットマンこそ、「異形の怪物」たちが美しく魅せることのできる唯一の世界なのではないか。全体的にノーラン作品と比較し、評価が低いが私はとても魅せられました!
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